《講演録》『孫子の兵法』に学ぶ、戦わずして勝つ企業経営【前編】
≫フィードバックではなく、フィードフォーワードを
孫子は「勝てる準備をしておくべきだ」と言っています。これを現代ビジネスに落とし込むと「事後報告」ではなく、「先考管理」にするということ。
よく、ビジネスシーンでは過去を振り返って「あれが良かった、悪かった」というフィードバックが行われています。これでは、未来を変えることはできません。
しかし、フィードフォワードはその逆。事前に「こうした顧客を訪問した方が良い。こんな手法でやった方がいい」と、アドバイスや行動方針などを教えるのです。
過去ではなく「これから」について、具体的な打ち手などを伝えることで、未来を変えることができ、高い成果に繋がります。
ほとんどの会社が、「結果管理」や「行動管理」をしていますが、「先考管理」に変え、ビジネスを好転させることが重要だと言えるでしょう。
>>>後編に続く
https://bplatz.sansokan.jp/archives/9829
(文/仲西俊光)
株式会社NIコンサルティング
代表取締役
長尾 一洋氏
横浜市立大学商学部経営学科を卒業後、経営コンサルティング会社で営業指導、戦略策定、人事改革などを経験し、課長職を経て独立。1991年に㈱NIコンサルティングを設立し、中堅・中小企業の経営体質改善、営業力強化、人財育成などに取り組む。ITの活用にも積極的に取り組み、1998年から開発販売している「可視化経営システム」の導入企業は4800社を超える。2500年前から伝わる最強の兵法『孫子』の知恵を現代企業の経営に活かす孫子兵法家としても活動中。【ブログ】http://www.kazuhiro-nagao.com