《講演録》大阪発のバッグメーカー「マスターピース」のブランドを支えるものづくりの現場&人材の強みとは?

《講演録》2020年12月18日(金)開催
【ものづくりビジネスセミナー】
「マスターピース」のブランド戦略と、製造現場の強化に迫る!

古家 幸樹氏(MSPC株式会社 master-piece brand director)
桂  満久氏(BASE OSAKA sample lab. manager)

カジュアルバッグ、ビジネスバッグ、革小物などを扱うトータルバッグブランドとして、幅広い世代から高い支持を得ている「マスターピース」。同ブランドが、高いデザイン性・機能性・品質を実現している理由は、「ブランド戦略」と「自社工場の保有」の二つにあるという。このセミナーでは、MSPC社よりブランドディレクターの古家幸樹氏と生産現場マネージャーの桂満久氏の二人をお招きし、同社の強みを聞いた。

 
◉「機能美」を備えたバッグカルチャーの構築

古家:マスターピースは1994年、大阪で誕生したメンズバッグブランドです。設立当初、ファッション業界においてメンズバッグというカテゴリーはまだ確立されていませんでした。マスターピースはそうした時代から、メンズバッグカテゴリーのパイオニアとしてブランドを確立してきたと自負しており、同時にバッグの品質や機能性も追求してきました。

私たちのルーツは、アウトドアの機能的な要素をタウンユースに落とし込む点にあり、我々はそれを「機能美」という言葉に集約して表現しています。「機能美を備えたバッグ」というカルチャーを生み出しつつ、さまざまなカテゴリーとクロスオーバーしていくところに、私たちのオリジナリティーがあると考えています。

もともとは小売卸から始まりましたが、現在は全国に約20店舗の直営店を構えており、海外でも台湾に4店舗を展開しています。ヨーロッパやアメリカなどの展示会を通して知名度の向上に努めていて、世界約20カ国のセレクトショップでマスターピースブランドを扱ってもらっています。直営店だけではなく、卸先のセレクトショップというフィルターを通しても、ブランドの展開・強化を図っています。

 
◉グローバルニッチで既成概念を崩す

古家:私たちはバッグ以外のさまざまなカテゴリーにも機能美を追求し、さらにそれらをクロスオーバーさせていくようなモノづくりを最も重視しています。

たとえば最近では、スポーツブランドのミズノとコラボレーションさせていただきました。大きな反響を頂いたのですが、成功要因はどこにあったのかを考えたとき、私は「グローバルニッチ」という言葉がまず浮かびます。

私たちが重視するのは、一言で言えば「概念崩し」です。旧来の概念にとらわれず、ニッチな要素をグローバルに探求する。そして、それを機能美とクロスオーバーさせていく。そのことによって、オリジナリティーのある商品を作り出すことができると考えています。アパレル業界の中にとどまらず、バッグの周辺にあるプロダクトも含めて「トータルバッグブランド」として提案していければと思っています。

 

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2021年03月08日
MSPC株式会社
古家 幸樹氏
桂 満久氏

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