《講演録》営業会社から注目スタートアップ企業へ!akippaのビジネス展開&資金調達ストーリー【前編】
《講演録》2019年12月13日(金)開催
【起業STEP UPフェスタ2019 一番気になる!? 起業とマネーDAY】
営業会社から注目スタートアップ企業へ!akippaのビジネス展開&資金調達ストーリー
金谷 元気氏(akippa株式会社 代表取締役社長CEO)
全国33,000拠点を有する駐車場シェアリングサービスのakippa株式会社は、創業当初は通信機器の営業会社であった。プロのサッカー選手をめざしていた金谷元気氏が、商売に目覚め、創業し、事業を転換し、ベンチャーキャピタルや事業会社からの資金調達を実現していった経緯について語った。
▶駐車場オーナーにもドライバーにもメリットをもたらすakippa
akippaは契約のない月極駐車場や使用されていない個人宅の駐車場、空き地・商業施設などの空いているスペースを15分単位で予約可能なアプリです。
サービスの仕組みは、駐車場オーナーがakippaに無料で駐車場を掲載、ドライバーはスマートフォン等から駐車場を予約し、事前にネット決済して駐車場を利用する、というものです。
そしてakippaは駐車料金の約半分を駐車場オーナーからいただく、というレベニューシェア型のビジネスモデルです。ドライバー側にとっての[1]キャッシュレス、[2]30日前から予約可能、[3]時期によっては一般のコインパーキングよりも安い、というメリットが受け入れられ、会員数はサービス開始から5年半で170万人にまで増えました。
通常、コインパーキングには精算機の設置が必要になるため、年間200万円の費用がかかります。その投資を回収できるような立地でしかコインパーキングは作られません。一方akippaでは設備投資は不要です。
1拠点あたりの駐車可能台数は3台であったり10台であったりとさまざまですが、駐車需要は非常に細分化されているため私たちは拠点数にこだわっています。現在は全国で33,000拠点あり、これはコインパーキング大手1位と2位の拠点数の合計に匹敵します。
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