産創館トピックス/講演録

《講演録》1on1ミーティング〜部下と信頼関係を築き成長を支援する1対1のマネジメントとは[1]

2019.10.11


《講演録》2019年8月21日(水) 開催
【セミナー】1on1ミーティング
~部下と信頼関係を築き成長を支援する1対1のマネジメントとは

世古 詞一氏(株式会社サーバントコーチ 代表取締役/株式会社VOYAGE GROUP フェロー)

昨今の企業を取り巻く環境のもとにわかに注目を浴びている「1on1ミーティング」。単なる1対1の面談ではなく、会社で働くことに意義を感じる社員を増やし、活気ある良い組織に変えていくために有効なマネジメント手法として日本企業が取り入れはじめています。1on1ミーティングの必要性から、具体的な実践法まで、組織人事コンサルタントの世古 詞一氏がレクチャーします。

 
▶マネジメントする側に知ってほしい「1on1ミーティング」

一般的にマネジャーは、自分がプレーヤーとして仕事をしているときにはストレス無く仕事に取り組めていたのに、部下をマネジメントして結果を出すことを求められるようになると、途端に壁にぶつかるケースは多いと思います。

人をマネジメントするためには、“人間“を知らなければいけない。人の心理をわかって接していかないと、なかなか人は動いてくれない。私も、その点について悩み、学び続けてきました。

本日は、そういった人の心理について、わかりやすくお伝えしていきたいと思います。

 
今、「1on1ミーティング」というマネジメント手法が多くの企業で行われ始めています。ただ、まだかなり初期段階であるという認識です。

というのも、1on1ミーティングの導入には、しっかりとした準備が必要であり、何より継続していかないとその効果が実感できないからです。

1on1ミーティングを単体で捉えるのではなく、どういう会社にしていきたいのかというビジョンや経営理念、評価制度などとのつながりを考え、時間をかけてしっかり取り組んでいくという企業が、中長期的には市場で生き残っていくのではないかと思います。

 
▶今「1on 1ミーティング」が必要な理由 

「1on1ミーティング」とは、主に部下の育成・モチベーション向上を目的とした定期的かつ高頻度な上司と部下の対話です。要するに、このミーティングは“部下のための時間”ということです。

逆に、今までの定期的な「面談」といわれるものは、“上司のための時間”という捉え方です。上司が部下の評価査定をして会社に提出するために職務として行う時間です。

また「1on1ミーティング」は高頻度というのもポイントです。最低月1回以上、月2回ぐらいがベストだと考えています。

 

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株式会社サーバントコーチ 代表取締役/株式会社VOYAGE GROUP フェロー

世古 詞一(せこ のりかず)氏

https://servantcoach.jp/