プレスリリースの作り方

【プレスリリースの作り方】「フォトジェニック」な写真を使った「視覚に訴える」作戦が大成功!

2019.04.11

「メディアに取り上げてもらえるプレスリリースの作り方」vol.12
元毎日放送記者で、ラジオ報道部長なども務めた大谷邦郎氏がお届けする連載です。

プレスリリースは、お金をかけずにメディアに取り上げてもらえることから、中小企業にとってはかけがえのない“武器”です。それだけに、その特徴を知り、扱い方を学び、日々研鑽してもらいたいものです。
そこでこのコーナーでは、元・経済記者のボクがリリースをメディアに取り上げてもらえるそのポイントを、具体的事例を基に解説していきます。
さぁ、皆さんも一緒に学んでいきましょう!

「捲土重来!」「反転攻勢!!」「リベンジ達成!!!」
第4回のこのコラムで、残念ながら掲載されなかったものの“面白い調査リリース”として取り上げた会社が、ついにやりました。大手新聞に載り、Yahoo!ニュースにも流れました。しかし、やはりそこには多大なる努力がありました。
まずは、そのリリースをご覧いただきましょう。




合計4枚にわたるリリースです。少し長いかな?最後までシッカリ読んでもらえないかな?という情報量ですが、どうですか・・・十分読めますよね。
それは、写真が良いから。写真がちゃんと語っているから、です。

撮影日が好天に恵まれたという運もあったのかも知れませんが、写真そのものが明るいのがいい。(お話を伺うと、撮影後にちゃんと加工を加えた、ということですから、そのあたりも抜かりがない)また、写真の“構図”もいい。何をどのように見せたいかをわかって、ちゃんと撮影していますよね。写真で伝えきれないものは「イラスト」も盛り込み、視覚に訴える作戦が功を奏したと思います。

今回、ボクがアドバイスしたのは「強度」についての説明。具体的な数字を盛り込んでほしいけれど、ちゃんと裏付けも取ってほしいとお願いしました。そこで、耐荷重負荷試験を実施し、「骨格パーツ1本に負荷をかけたところ、120㎏の集中荷重に耐えた」とのことだったんですが、ボクからは「確かに、それで問題はないんだろうけど、もっと直感的に安心感を伝えられないか?」と、さらなるお願いをさせていただきました。
その回答が、リリース4枚目に写真とともにこう記載されています。「自社での実証実験では、約500㎏の荷物を6時間おいても形状の変形は起こりませんでした」と。そうです!それ、それ!そのコメントが欲しかったのです。

メディアが取り上げてくれるリリースには、やはりそれなりの「理由」がある、と改めて思うのでした。

この商品、今流行りの「車中泊用」ではありますが、車から出せば、災害時などの緊急用ベッドとしても活用できるんです。

(文/大谷邦郎)

大谷 邦郎氏
1961年、大阪・堺生まれ。 1984年にMBS(株式会社毎日放送)に入社。
大半をテレビ・ラジオの経済記者として過ごし、経済番組の制作にも携わる。その後、ラジオ報道部長、宣伝部長を歴任し、「取材する側」と「取材される側」の両方を経験。そのキャリアを活かし、2016年11月に独立し 「情報発信」や「危機管理広報」などに関するセミナーやコンサルを企業や大学・自治体などで行っている。現在「グッドニュース情報発信塾・塾長」。
著書:『関西唯の人 〜仕事を楽しむ人の図鑑』(星湖舎)等

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