【プレスリリースの作り方】ネタがなくてもリリースはできる!「調査リリース」とは?

「メディアに取り上げてもらえるプレスリリースの作り方」vol.4
元毎日放送記者で、ラジオ報道部長なども務めた大谷邦郎氏がお届けする連載です。

プレスリリースは、お金をかけずにメディアに取り上げてもらえることから、中小企業にとってはかけがえのない“武器”です。それだけに、その特徴を知り、扱い方を学び、日々研鑽してもらいたいものです。
そこでこのコーナーでは、元・経済記者のボクがリリースをメディアに取り上げてもらえるそのポイントを、具体的事例を基に解説していきます。
さぁ、皆さんも一緒に学んでいきましょう!

「メディアに取り上げられたいけれど、何もネタがない!」とお嘆きのあなたに、こんなプレスリリースはいかがでしょうか?「調査リリース」です。

自社の商品やサービスにまつわる事柄を調べ上げ、データにまとめて発表しようと言うもの。これが意外と面白い。
まず、こちらは、カーマットの専門メーカー「アルティジャーノ」のリリースです。

社員はご覧のように、僅か数名。なかなかネタも見つかりません。そこで、調査リリースに挑戦してみようと、自社の売り上げを調べてみると、荷台用のラゲッジマットの売り上げが突出していました。そこで、それをまとめてみたのが、これです。

ただ、データを記載するだけでは、ニュースではありませんよね。「何故、売れているんだ?」ということもちゃんと分析。「車離れが進んでいるけれど、やっぱり、綺麗にかっこよく乗りたいんだよね」と結論付けました。ボクとしては、なかなか興味深いリリースにまとまったと思ったんですが、結局、どこにも引っかかりませんでした。でも、社員の皆さんも「調査リリース」の面白さには気が付いてくれたようです。

そして、もう一つのリリースがこちら。

自社の「キムチ」の売り上げのランキングをまとめたもの。さて、1位は、なんのキムチだと思いますか?キャッチフレーズにも、そんな思いを込めて「断トツ1位は、やっぱり〇〇」と少し遊び心を加えてみました。答えは、やっぱり「白菜のキムチ」。

もちろん、「今、何故、このリリースを出すのか?」と言ったタイミングも大事。実は、この冬、野菜の価格が高騰していたので、そこに合わせて「いくら野菜の価格が高騰しても、我が社は、良き商品を提供し続ける」と言う想いを伝えたかったんですが、あまりに結果が当然過ぎたのか、このリリースも「ボツ」でした。しかし、こちらも出した意義は大きかったと思います。この会社「黄(ファン)さんのキムチ」で有名な有限会社高麗食品では、改めて自社の現状がわかったと納得顔。そして、こうしたデータを出せるのは「ウチぐらいしかない」と、自社の新たな強味もわかったからです。

そうなのです。プレスリリースって、メディアに取り上げてもらうことが究極の目的ではありますが、実は「まとめる」だけでも、その意義は大きい。「ボツ」だから「失敗だった」ではないのです。次回は、そんな「失敗した成功企業」をご紹介します。

(文/大谷邦郎)

大谷 邦郎氏
1961年、大阪・堺生まれ。 1984年にMBS(株式会社毎日放送)に入社。
大半をテレビ・ラジオの経済記者として過ごし、経済番組の制作にも携わる。その後、ラジオ報道部長、宣伝部長を歴任し、「取材する側」と「取材される側」の両方を経験。そのキャリアを活かし、2016年11月に独立し 「情報発信」や「危機管理広報」などに関するセミナーやコンサルを企業や大学・自治体などで行っている。現在「グッドニュース情報発信塾・塾長」。
著書:『関西唯の人 〜仕事を楽しむ人の図鑑』(星湖舎)等

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2013年08月03日

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