プレスリリースの作り方

【プレスリリースの作り方】プレスリリースで一番大事なのは「タイミング」

2018.05.07

新連載「メディアに取り上げてもらえるプレスリリースの作り方」vol.1
元毎日放送記者で、ラジオ報道部長なども務めた大谷邦郎氏がお届けする連載がスタートしました!

プレスリリースは、お金をかけずにメディアに取り上げてもらえることから、中小企業にとってはかけがえのない“武器”です。それだけに、その特徴を知り、扱い方を学び、日々研鑽してもらいたいものです。

そこでこのコーナーでは、元・経済記者のボクがリリースをメディアに取り上げてもらえるそのポイントを、具体的事例を基に解説していきます。
さぁ、皆さんも一緒に学んでいきましょう!

さて1回目のこのコーナーでご紹介するのは、一般社団法人アートカルチャーケア協会のリリースです。

一般社団法人アートカルチャーケア協会 代表理事 中村眞理子氏(中央)

この協会が行っているユニークな介護内容を紹介したい、と言うものでした。実は、これが、初めてのリリース。しかし、早速メディアの目に留まり、テレビ放映にまで結びついたと言う「奇跡のリリース」です。とは言うものの、これ、ご覧ください。そのリリースの最初の叩き台です。まるで“回覧板”。

しかし、ボクは、アピールの仕方次第では、メディアに取り上げてもらえるのでは、と言う予感がありました。産創館で、初めて面談をさせていただいたのは、多分、今年の2月。そこで「3月中にリリースを出せるなら、間に合うかもしれません」とアドバイスをさせていただきました。

何故か?プレスリリースにとって重要なのは、「見た目の美しさ」や「キャッチフレーズの面白さ」「写真のインパクト」などがありますが、何が一番大事かと言うと、その「タイミング」に他ならないからです。

今度は、最終的に配信されたリリースをご覧ください。

冒頭に「4月からの介護報酬改定を前に」と言う文字が掲げられています。そうなのです。この4月から介護報酬の算定方式が改定されて、自立支援が重視され介護度が下がれば介護報酬が加算されることになりました。

まさにこの協会では、「介護度を下げる介護」をめざして活動を行っておられます。そこで、今なら間に合うと、リリースの制作を急いでいただいたのです。ただ「こんなんやってます」と言っても伝わらない。記者に実際に足を運んでいただいて取材してもらえる「タイミング」がいる。

そこで今回は、3月末までに「取材会」を開催することにしたもので、急ぎ準備をしていただいて、何とかギリギリのタイミングで間に合ったと言うものです。

いかがですか?リリースを出したいと言うあなた!
まずは、世の中の動きを読む、と言うのが成功の大きな秘訣と心してください。

(文/大谷 邦郎)

大谷 邦郎氏
1961年、大阪・堺生まれ。 1984年にMBS(株式会社毎日放送)に入社。
大半をテレビ・ラジオの経済記者として過ごし、経済番組の制作にも携わる。その後、ラジオ報道部長、宣伝部長を歴任し、「取材する側」と「取材される側」の両方を経験。そのキャリアを活かし、2016年11月に独立し 「情報発信」や「危機管理広報」などに関するセミナーやコンサルを企業や大学・自治体などで行っている。現在「グッドニュース情報発信塾・塾長」。
著書:『関西唯の人 〜仕事を楽しむ人の図鑑』(星湖舎)等

★大谷氏が講師を務めるセミナー&連続講座でプレスリリースについて学んでみませんか?

プレスリリースの作り方について学ぶセミナー
【セミナー】中小企業ならではの情報発信を学ぶ!【実践方法編】プレスリリースの作り方

ワークショップ後は自社でプレスリリースが出来るようになることが目標!
【実践ワークショップ】中小企業ならではの情報発信を学ぶ!プレスリリース作成・広報力強化