産創館トピックス/講演録

【今こそ、Webを有効活用して売り上げアップをめざす3つのポイント】第2回目:Webにおける競合企業の調査方法

2020.05.27

「今こそ、Webを有効活用して売り上げアップをめざす3つのポイント」

ユーザーが何か行動を起こすうえで、Webは欠かせないものとなっています。このコラムでは、全3回にわたって、Webを活用するうえで大切なポイントをまとめます。
現在、実店舗での販売や売り上げUPの施策が思うように進められない状況の方も多いのではないでしょうか?
「今、Webだからこそできること」がたくさんあるので、ぜひ今一度自社のWebサイトを見直し、有効活用してみてください!

第2回は、Webマーケティングにおいて重要となる競合調査がテーマです。競合他社がどのような取り組みをしているのか、Webサイトや広告を見ることでたくさんの情報収集をすることが可能です。一方で、多くの情報が公開されているため、競合サイトの表面上を“なんとなく見ること”で満足してしまっている人も多いのです。今回は、“なんとなく見て終わり”ではない、競合調査のポイントを紹介いたします。

★第1回目をまだ読んでいない方は、コチラからお読みください。

そもそもなぜ競合調査を行うのか?

他社の戦略を分析し、問題点や良い点を知るために、競合調査を行います。さらに、Webサイトの特性として、検索順位は競合他社に影響されるという特性があります。検索した際に表示されるサイトや広告の順位は、いくら自社サイトが良いコンテンツを持っていても、競合他社がさらに良いコンテンツを持っている場合、競合他社のほうが評価され、表示順位として可視化されます。こうした、検索順位が競合他社に大きく影響されるというWebサイトの特性上、競合調査はとても重要となるのです。

競合調査のポイント

では、実際はどのような点を見たらよいのでしょうか。今回は3つのポイントをご紹介いたします。

1.サイトの使いやすさ:表示速度の比較
1つ目はサイトの使いやすさの比較です。ただし、使いやすさは客観的なものとなる場合が多いため、本当に参考にしてよいか判断できないこともあるでしょう。しかしながら、サイトの表示速度は数値化して比較することができます。表示スピードが遅い場合、ユーザーはサイトを閲覧することなく離脱することがあり、検索順位にも悪影響を及ぼします。

表示速度の調べ方:Googleが無料で公開しているツール、「ページスピードインサイト」を使用して計測できます。使い方は、下記にアクセスして検索窓にURLを入れるだけです。スコア化され、数値が高いほど良い評価となり、具体的にどういった問題点があるのかもわかります。
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/

2.コンテンツ比較
次に、コンテンツの比較です。どのようなコンテンツが存在するのか、下記のように図式化します。コンテンツ同士にリンクが貼られている場合はそれらも大まかに図式化します。

このような図はハイレベルサイトマップと呼ばれ、他社サイトの構造を明確にすることができます。
サイトマップを作る際の参考として、サイトのURLの前に「site:」をつけて検索すると(例:「site:https://www.alleyoop.co.jp/」)、そのサイトのページの一覧が検索結果に表示されます。
他社サイトのコンテンツを俯瞰してみると、思わぬ部分でたくさんのコンテンツを持っていたり、内容の充実したページが見つかることがあります。そういったページは多くの場合、集客する上で重要なページとなっており、とても参考になります。さらに、自社サイトも同じように図式化して比較すると、足りないコンテンツや問題点を抽出しやすくなります。

3.検索順位比較
こちらは実際に比較したことがある方も多いのではないでしょうか。比較する際の注意点として、Webブラウザのシークレットウインドウで閲覧する必要があります。サイトの表示順は、過去にどんなサイトを閲覧したか、検索した際の位置情報などが影響しますが、シークレットウインドウで検索すると、過去に閲覧したサイトの履歴が無い状態で検索することが可能です。
また、検索順位を比較したことがある場合は、さらに一歩踏み込んで上位のサイトのタイトルやページ内に該当するキーワードが含まれているかどうか、含まれている場合は何カ所でそのキーワードが使用されているか確認します。競合他社がたくさんキーワードを使用している場合は、検索順位の競争が激しいキーワードとなりますが、逆の場合は上位表示を狙いやすいキーワードとなります。

以上が競合調査ポイントの一例です。あくまで一般的に調査・比較可能なポイントとなり、実際にはサイトの目的によって見るべきポイントはさまざまです。また、競合調査をして終わりではなく、そこからどのような施策をWeb上で行うのか決定し、しっかりと実行していくことが重要です。

以上が競合調査ポイントの一例です。ユーザー目線で競合のサイトを閲覧しているとさまざまな参考になる点が見つかるかと思いますので、チェック項目をリストアップしてぜひ競合調査を行ってみてください。(文/伊藤きよね)

★第1回目:Webマーケティングの基礎の基礎を知る は、以下のURLからお読みください。
https://bplatz.sansokan.jp/archives/12204

★第3回目:Webマーケティングにおけるアクセス解析 は、以下のURLからお読みください。
https://bplatz.sansokan.jp/archives/12237

 

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株式会社アリウープ マーケティングディレクター 伊藤きよね氏
1991年生まれ、茨城県出身。
大手家電メーカーサイト、大型商業施設やホテル・観光サイト、BtoB製品サイト、コーポレートサイトなど幅広い案件を担当。特に、アクセス解析やヒューリスティック評価による、課題抽出や改善提案を得意とする。