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ステンレス管のプレハブ加工で鉄の牙城に挑む


給水、給湯、排水設備などに使われる衛生配管の素材は大半が鉄管だ。ノーラエンジニアリングは、さびにくく、軽い特長を持つステンレス管のプレハブ加工でその牙城を崩そうと挑んでいる。

プレハブ加工は、ステンレス管の加工をあらかじめ工場で済ませ、現場では組み立てるだけで設置できるようにするやり方。ただ、組み立てる際に課題となっていたのが、管どうしをつなぎ合わせるために使うフランジ(円盤)との溶接作業だ。「熟練が必要なだけに作業者によって技術の差が出る、現場で火気を扱うために事故が起こりやすいなどさまざまな問題を抱えていた」と小谷氏。

こうした課題を解決すべく、管の端を外側に曲げ、帽子のつばのように開いた端どうしをルーズフランジとボルト、ナットで締める「ノーラ工法」を開発したのが24年前のこと。「溶接作業をなくしたことで、施工性だけでなく品質も向上し、コスト、作業時間の削減にもつながった」。

長年、鉄管を使ってきた建設業者にステンレス管を採用してもらうのは容易ではなかったという。「少しずつ実績を積み、2001年に国土交通省の共通仕様書に管端つば出し管継手が採用されたことをきっかけとなり受け入れてもらいやすくなった」という。

その後も、つば出し工法をさらに進化させ、使うボルトの本数を半減し、スパナ一本で締め付けられるようにしたCFジョイントを開発。また、希少金属のニッケルを使わずに価格を抑えたフェライト系ステンレス材料の採用も可能にした。

「ステンレスは熱すると酸化しやすく、溶接による管内面熱加工部に通水する水に含まれる塩素で腐食するリスクがあったが、酸素量を抑えながら熱加工することで酸化を抑制することができた」という。

東京五輪に向けた建設ラッシュで、ここ数年建築現場の人手不足が深刻化。そのため、熟練作業を必要とせず、簡単に取り付けできる同社のステンレス管プレハブ加工への引き合いが急速に増えているという。

「作業の簡便性、コストメリットの効果を感じてもらいやすい大型案件の受注が相次いでいる。今後もステンレス配管の採用を呼びかけていきたい」と意気込む。

営業本部 関西・中部支店 支店長 小谷篤史氏

(取材・文/山口裕史)

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2018年02月09日
ノーラエンジニアリング株式会社
営業本部 関西・中部支店 支店長  
小谷 篤史氏
事業内容/ステンレス配管加工
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