Bplatz press

大阪産業創造館の専門家があなたの右腕に

2015.11.09

【資金調達編】根拠のある数字を示せば赤字でも借入は可能
銀行_edited-1
Q.化粧品小売業です。売上減をカバーするため、中国から岩塩の輸入販売を始めます。運転資金を借りたいのですが、昨年取引先が倒産したことで赤字決算を出したので、周囲からは難しいといわれています。

A.赤字決算の原因はあくまでも一過性のものだということを、まずメインバンクに説明しましょう。その上で運転資金がいくら必要なのか明確にしてください。

輸入の場合、仕入額の半分を前金で用意する必要があります。加えて向こう3カ月分の在庫費用プラスαの余裕を持って借入額を算出してください。というのも、仮に借入期間が5年であればその半分に当たる2年半の間は、きっちり返済を続けないと次の融資が受けられないからです。

岩塩の販売で向こう5年、どれだけの売上、利益が出せるのか計画を明確にし、返済の根拠をしっかり説明すれば借入は可能です。

ida

▲大阪産業創造館 金融ナビゲーター 井田 一裕氏

金融機関で支店長を務めた経験により、融資する側の立場を熟知したアドバイスに定評あり。

(文・写真/山口裕史)

経営相談室 あきない・えーど

http://www.sansokan.jp/akinai/consult/

約130名の専門家が経営・創業の悩みを解決!9:00~17:30(土日祝をのぞく)