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巨大かつ精密なものづくりで オンリーワンの大型工作機械メーカーに

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一貫生産の強みで顧客の課題を解決

私たちがふだん使っている自動車も時計も紙も機械からつくり出される。これらの機械のパーツを製造するのが工作機械の役割。工作機械がマザーマシンと呼ばれるゆえんだ。ホンマ・マシナリーは、そのマザーマシンの中でも大型工作機械の製造に特化し、これまで国内外向けに500台以上を製造してきた。

例えば、国内の鉄道車両の車輪はすべて「HホンマOMMA 」の機械から生み出され、船舶のエンジンを構成する重要部品の一つ、クランクシャフトを製造する工作機械でも独擅場だ。船舶のクランクシャフトになると長いもので25メートルにもなる。そのような巨大構造物でも求められる精度はミクロン単位だ。いかに精密なものを作り出せるかは、その元となる機械にかかってくる。長い部品の内部を削る刃物は長ければ長くなるほど自重で歪んでしまう。あらかじめその歪み具合を計算し、素材選びから削り方、刃物の推進方法までを考え、結果としてまっすぐに削れるように考える。「設計図面通りにつくっていてはできない仕事」と本間氏。

あるメーカーから、巨大なブロックを加工する際、芯出し作業(機械に対してブロックを直角に置く作業)をするために、ブロックをクレーンで動かして調整するだけで丸一日かかってしッチな市場で存在感を出していく」と、孤高の挑戦は続く。まう、と相談を受けた。それは明石海峡大橋の主塔を構成するブロックで重さは最大450トン。「1個の断面積がマンションの4LDK分に相当する大きさ」だった。同社はブロックを動かすのではなく、機械の方から自動的に芯出し位置を探しだす方法を考え出し、工程時間を15分の1に短縮することに成功した。「みなさんうちを頼ってくる。どうすれば課題を解決できるかあらゆる観点から考える。設計から溶接、機械加工、組み立てまで一貫生産しているからこそ生まれる提案力が強み」だ。

資金繰りの危機乗り越え新たな挑戦

本間氏が社長に就任した1998年当時、取引先の重厚長大型業種の低迷とともに仕事量はピーク時と比べ3分の1に減っていた。折しも金融機関は不良債権処理に追われていた頃。同社の債権はメインバンクから「要注意先」に分類され、たちまち資金繰りに窮した。

会社を存続させるためにあらゆる可能性を模索していた頃、ある取引先の担当者から「こんな大型機械を作れるのは本間さんのところだけ。辛抱すれば道は開ける」との言葉をかけられた。「これが大きな自信になった」と振り返る。その間、競合の大手メーカーは採算の悪化から大型工作機械分野から次々に撤退し、気がつけばオンリーワンメーカーになっていた。受注は一気に回復し、自力で苦境を切り抜けた。

「ものづくりが無くならない限り当社の製作する大型工作機械の需要がなくなることはない」との言葉を裏付けるように現在の業績は安定し、向こう1年半分の受注を抱える。だが競合不在の今、敵は自身の中にあり、と手綱を緩めることはない。この11月にも新たに大型の横型旋盤市場に本格参入を決めた。「顧客の要求に応え続けることで価格競争にさらされないニッチな市場で存在感を出していく」と、孤高の挑戦は続く。

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▲機械は大型だが作業は緻密さが求められる。

▲7メートルのテーブル径を持つ超大型ターンミラー。

▲【技術力研鑽の極意】「継続は力なり」(本間 義朗社長)

2012年11月10日
ホンマ・マシナリー株式会社
代表取締役社長  
本間 義朗

創業/1946年 資本金/4,900万円 従業員数/140名
事業内容/創業時は鍋や風呂釜の鋳物工場としてスタートした。自社で生産機械を内作するうち「うちにも作ってほしい」と
依頼があり、工作機械の製造を開始。設計から組立までの一貫製造体制を持ち一品ずつ受注生産している。

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