スタッフ連載

Vol.5 従業員や市場特性の高齢化など、超高齢社会への対応が求められる中小企業

2018.08.21

【産業創造館ネットモニター調査 7月期調査】
詳しくは⇒ https://www.sansokan.jp/tyousa/movement/monitor/2018_07.pdf

超高齢社会の進展に伴う影響について、1)従業員の高齢化、2)市場特性の高齢化、および、3)経営者の高齢化、の3つの観点で課題や影響をたずねた。

総じて最も重要課題なのは“従業員の高齢化”であり、この概要を示す。

まず、影響の程度は、「大きな影響がある」と「やや影響がある」の合計は6割近くに達する。

その具体的な課題を聞くと(下図)、「退職等により従業員不足が厳しくなる」が5割強、「新入社員に対する教育/研修、技能/スキル継承が難しく、時間を要する」が4割強を占めた。

また、これらの課題への対応は7割が十分ではない状況にある。

図 従業員の高齢化で影響を受ける具体的な課題
(3つまでの複数回答)n=113

※『影響の程度』の質問で「大きな影響がある」、「やや影響がある」、と回答した人のみ。

(取材・文/大阪産業創造館 徳田裕平)

大阪産業創造館 徳田裕平
建設コンサルタント会社やシンクタンクを経て、縁あって旧・大阪都市経済調査会の事務局長に就任。大阪市をどうやって元気にするかをテーマに日夜、調査・研究に励む。