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「人付き合いがニガテ」な画家志望の青年が、IT会社で世界との架け橋に

2018.01.18

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【今夜のお客様】

株式会社メタ・イズム 代表取締役 西尾 幸紘氏

【社長のホンネ~自己革新編~】
「人付き合いがニガテ」な画家志望の青年が、IT会社で世界との架け橋に

イケダ:社長なのに「人付き合いがニガテ」って、そのギャップ、これまた私の好物(笑)。

社長:実は10代のころは画家をめざしていたのだけれど、20代半ばでプログラマーに。プログラマーを選んだのは、自分の力で世界に影響を与えられる仕事だと思ったからでした。

イケダ:どういった経緯で起業を?

社長:あまり人と話さなくて済む仕事がいいなと思っていたのと、サラリーマンという柄でもなかったから、フリーのエンジニアの道に。それが次第に仕事の幅も広がり事業を法人化。外に出る機会が増えたけれども、人前で話したりするのは相変わらず苦手で、最初のころはできる限り逃げていましたよ(笑)。

イケダ:それが今では、ピッチコンテストでプランを発表して、賞まで取るようになって。

社長:そう。昔の自分からは想像もつかなかったことだけれど、環境に育ててもらったのが大きいかな。誰かの課題を解決することを仕事にしている内に、いまや2つ目の会社を立ち上げるまでに。

イケダ:ITの力で、今の日本が直面している多言語対応という課題に取り組むビジネスね。新しいツーリズムの形が生まれそう。

社長:日本には外国からたくさんの人が訪れているけれど、多くの日本人は外国人との間に壁を感じていて、お互いの文化理解が深められていないんです。英語力の問題もあるだろうし、身近にベジタリアンやムスリムが居るという経験が少ないから、どうやって配慮すればよいのかわからないのかもしれない。

イケダ:たしかに。

社長:例えば「きつねうどん」は、「揚げた豆腐とうどん」と翻訳されるんです。ベジタリアンへの配慮なのかもしれないけれど、それは変だと思う。名前の由来は、油揚げがキツネの好物で、キツネは日本では神と祀られていて、といった物語がある。そういう物語が文化であって、そこにこそおもしろい観光価値があったりするのに。

今の多言語対応とか「おもてなし」はちょっとズレてるんですよ。そういうズレを解消して、異文化間交流の課題を解決したいなと思ってます。

イケダ:元画家志望の社長が起こすインバウンドの新しい潮流。楽しみにしてます!

株式会社メタ・イズム

代表取締役

西尾 幸紘氏

http://metaism.co.jp/

事業内容/クラウドサービス開発、インバウンド支援サービス