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小ロット・低コストで手軽に作れるオリジナル封筒 どんな要望にも応えて、封筒の未来を創り出す

DMや書類の送付に使われる窓付きの封筒。窓材に耐熱性のあるPET樹脂を採用し、オンデマンド印刷を初めて可能にしたのが、緑屋紙工の「オン de マド封筒」だ。パソコンとレーザープリンタがあれば、少ない部数でも低コストで印刷できるようになる。

紙部分と同じように、透明の窓にもレーザープリンタで印刷できる。

「もともと“小ロットで作りたい”というニーズを受けて開発したのですが、思わぬ副産物が。窓にも印刷することができるのです」。そう話すのは二代目社長の薮野氏。
数年前にも、窓に印刷したいという要望に応えた経験があった。当時は従来の窓材に、グラビア印刷を採用。切断位置のズレを防ぐ工夫で商品化に成功し、デザイナーと組んだオリジナル封筒は、一時期MoMA(ニューヨーク近代美術館)ストアでも販売された。「オン de マド封筒」なら、より手軽に窓印刷が実現できる。中に入れる紙や、取り出した後の封筒内側のデザインとの組み合わせで、遊び心のある封筒を作ってほしいと期待している。

代表取締役社長 薮野浩明氏

創業60年。メーカーからの依頼で事務封筒をメインに作ってきたが、近年は独自のECサイトを立ち上げ、オリジナル封筒の加工・直販体制を整備。形、素材、窓の形状など、ダイレクトに飛び込んでくる前例のない要望に対し、機械を改造してでも応えることを信条としている。「世の中にないものを作りたい。下請け時代は断っていたような難しい仕事こそ、今は自分たちの強みになると考えています」。

自らも企画する。文書を発送するだけの「封筒」ではなく「袋」として捉え、パッケージ業界にも進出。さらには、スマホアプリも自社開発。DMと組み合わせて、反響捕捉から売上拡大まで提案する。面白い会社という評判から、若い人材も集まるようになった。「リーマンショック以降、従来の仕事は激減。紙加工や印刷業界全体への危機感が原動力になっています。自分たちだけではできないことがたくさんある。業界全体の技術の継承、発展に貢献していきたい」と熱く語る。

スタッフは30代が中心。要望に応えるうち、職人の技術力も年々向上している。

薮野社長(写真右)は元システムエンジニア。得意のIT知識を生かし、ECサイト運営やアプリ開発の別会社を立ち上げた。営業担当の辰巳氏(写真左)。

(取材・文/衛藤 真奈実)

緑屋紙工も出展!【特殊印刷技術フェア2017】
大阪産業創造館 特殊印刷技術フェア2017

2017年10月16日
緑屋紙工株式会社
代表取締役社長  
薮野浩明氏
事業内容/封筒の製造・加工
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