ものづくり

想いをカタチに。老舗パッケージ屋が挑む「ものづくり」

2019.12.12


創業71年。川田紙工はパッケージを中心とした紙製品の製造・加工業に専従してきた。素材をさまざまな形状にカットする「抜き加工」、粘着材で素材を重ね合わせる「貼り加工」のプロフェッショナルである。

そんな川田紙工が生み出すカレンダーや販促品、ノベルティがおもしろいと評判だ。

はじまりは、家業を継いだ3代目の川田氏が立ち上げた営業部。「価格・納期面で厳しいポジションにある川下の下請けから、少しでも脱却したいと直接メーカーに営業をはじめました」。

あるとき、営業部が挨拶まわりに持参するものがほしいと、カレンダーを社内制作することになった。プロジェクトチームには、営業、製造現場から新入社員まで、希望者が手をあげて参加。もともとコミュニケーションが盛んで、チームごとに自主的な活動を行う社風だったため、「パッケージ屋らしく凝った形状にするという条件だけを出して、すべて任せました」。

組み立てが簡単で、インテリアにもなるカレンダー

以降、カレンダー制作は毎年行われ約10年続いている。ぐるぐる回転したり、浮いたように見えるものなど、どのカレンダーもアイデアと技術を生かしたユニークな形状で、インテリアにもなるようなデザインが特長だ。組立てが簡単で省スペースだから、保管・運搬にも適している。

その後、自社製品としてオリジナルカレンダーを展示会に出したところ、消費者の反応を直接聞ける機会が増え、社員のやりがいにもつながったという。

さらには、展示会の配布物としてつくった紙製の靴べらやクリップ、しおりなども好評を得て、販促品やノベルティの注文も受けるようになった。

ドリンクPOP、靴べら、しおりなどユニークな販促品

「うちは、川下の最終加工屋。だからこそ、多様でアイデアにあふれた各種印刷物の最終加工に携わってきた」という川田氏。

長年培ってきた経験やノウハウをもとにアイデアを出し、お客さまの要望に合うデザイン性と機能性を備えた製品を、迅速に提案できるところが強みだ。

今後もさまざまな業界、多くの方々に川田紙工のことを知ってもらえるよう、「みなさまの想いをカタチにするお手伝いや、オリジナリティあふれるものづくりに、どんどん挑戦していきたいです」。

代表取締役 川田昭宏氏

(取材・文/花谷知子)
 

≪川田紙工も出展!オススメイベント≫
POP、ノベルティ、紙DMなど五感にひびく販促を!〜
【販促物活用フェスタ2020】

今年初開催となる「販促物活用フェスタ」では、商品・サービスのコンセプトを伝える販促物の制作実績、特徴的な素材、製品をお持ちの企業が出展します!
出展内容は下記の予定です。
「POP、装飾分野(デジタルサイネージ含む)」「ノベルティ分野・チラシ」「DM分野」
関心のある企業・団体の方は、ぜひご来場ください。

川田紙工株式会社

代表取締役

川田 昭宏氏

http://www.kawata-ts.co.jp

事業内容/紙器、紙製品、各種印刷物の製造・加工