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独自のWebAR/Webサービスで大阪から世界へ

2020.01.30

マーケティングに基づいたWeb制作事業などを手がける同社のHPには「すべてはクライアント様の売上最大/経費最小を実現するために」と理念が書かれている。

「単なるHPの制作請負では依頼される意味がありません。クライアント様の業績を上げるためには何が必要かを考え、デザインはもちろんコピー、広告、SNSの活用、SEO対策などをトータルで順序だてて実行していくのがうちの役割」と山内氏。

すべては顧客に役立ってこそ、との思いが事業のベースに強く貫かれている。

 
そのつど顧客にとって必要なサービスを考えていくうちにクラウド型受発注システムなどのWebシステム開発、画像認識などAI(人工知能)を使ったWebサービス、ヘッドセット内でブラウザを立ち上げるだけで仮想現実世界に没入できるWebVRサービスなど、Webにかかわる技術を磨き上げてきた。

社内外に向けて社内で定期的に勉強会を開催し技術を磨いている。

 
そして現在、「大阪から世界へクラウドでサービス展開をめざす」べくリリースしたのが制作物(デザイン)の確認や修正依頼がブラウザ上で完結できる「MONJI(モンジ)」、ミスや作業の手間を防ぐためのコーディングができているか確認するWebサイトの品質チェックツール「QUWASY(クワシー)」だ。

両サービスとも英語、日本語バージョンをそろえており、前者は無料のベータ版を公開し専用サイトを使って改良を進め、後者は日本と海外での特許申請を進めているところだ。

同社の自社開発サービス「MONJI」。制作物への修正依頼にかかる時間を短縮することができる。

 
ALAKIの野望は世界展開だけにとどまらない。「大げさに聞こえるかもしれませんが、WebARという技術でGAFAに対抗できるプラットフォームづくりをめざしています」。

拡張現実とも呼ばれるARは、人間の目に映る現実世界にさまざまな情報を重ね合わせる技術。目にした商品の成分情報などを映し出し、そこから商品購入にまでつなげることができるほか、個人の過去の検索、行動履歴などをもとに関心のありそうな周辺の店情報の提供などが可能になる。

同社ではこれをWebブラウザで可能にするプラットフォームを大阪大学に学術相談しながら開発。アプリをダウンロードすることなく利用できるため簡便に使え、これをベースにさまざまな事業展開が期待される。

 
「本人の行動や言葉の履歴をずっと見ているアバターが本人の背後に浮かび上がってきて。本人に代わってアバターが会話にツッコミを入れてきたり、本人同士とは別にアバター同士が遊んでいる世界も実現する」と数十年後の世界を予想する。「これって内にこもるのではなく、外の現実に触れてだれかとコミュニケーションをとりたくなる技術なんです」。

世界中の人々にとって役立つ壮大な技術への挑戦は始まったばかりだ。

左から、代表取締役 山内裕次氏、デザイナー 伊東直郎氏、ディレクター 大橋洵氏、隅方凜氏

(取材・文/山口裕史)

 

ALAKIも認定された【大阪トップランナー育成事業】とは

大阪トップランナー育成事業は、医療・介護・健康分野等において、新たな需要の創出が期待できる製品・サービスの事業化に向けてプロジェクトのブラッシュアップをサポート!さらに認定されたプロジェクトは、きめ細やかな個別支援を行い、市場化までを徹底的にサポートしています。
http://www.osaka-toprunner.jp/

◎ALAKIの詳しいページは↓コチラ↓
http://www.osaka-toprunner.jp/project/introduce/alaki/

ALAKI株式会社

代表取締役

山内 裕次氏

http://www.alaki.co.jp

事業内容/Web関連サービスの開発・ 運営