全消化官を自走できる小型カプセル内視鏡でアメリカに挑戦!
【今夜のお客様】
株式会社ミュー 代表取締役 大塚 尚武氏
【社長のホンネ~医療業界の革新(3)編~】
全消化官を自走できる小型カプセル内視鏡でアメリカに挑戦!
イケダ:先日ピロリ菌がいることが判明。薬の処方には胃カメラ検査が必須と言われて、あの苦痛を味わうくらいなら、このままピロリ菌にいてもらおうかと悩んでたところです(笑)。
社長:たしかに麻酔ナシの胃カメラは辛い。でも患者さんの苦痛を重視する医者が少ないのも現実。だからこそ機械工学の専門家として、よりラクに検査できる機械の開発が使命だと思うんだよね。
イケダ:自分がユーザーになったから余計に、大塚さんの自走式カプセル内視鏡が一日も早く実用化されることを願うんですが、日本で新たな医療機器が承認されるのは本当にハードルが高いですよね。
社長:命に関わるものだからハードルが高いのは当然なんだけど、日本では機械の安全性を確認すること以外の、付随的なものへの制限が多すぎて、それを乗り越えるための準備が本当に大変。しかも必ず認可されるとは限らないから、金融機関も投資家も尻込みする。で、資金もなかなか集まらないという悪循環。
イケダ:それで11月にアメリカで行われるピッチコンテストに出場しようと?
社長:そう。アメリカならイノベーションを起こせそうな製品を先物買いしてくれる投資家に出会えるんじゃないかと思って。
イケダ:日本でイノベーションが起こらないのはリスクを取る人が少ないから、って言いますもんね。
社長:もし投資を受けられることになっても、日本とはまた違う資本政策の知識が必要になるから、別の意味で大変なんだろうけど、このままじゃ行き詰まるだけだし、海外にチャンスがあるなら挑戦してみようと。
イケダ:そういうチャレンジ精神、本当に大好き。心から尊敬します。
社長:人体への影響がないことは実証実験で何度も確認済みだし、長年の研究を詰め込んだ製品だから自信もある。ただ「ピッチコンテスト」となると魅せ方も重要だから、正直、定年を超えた自分が世界中のイノベーターに交じってどこまでアピールできるか、不安。
イケダ:大塚さんは、正真正銘、日本のイノベーターの一人。自信を持って、思いっきりアピールしてきてください!
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