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湿度、光、酸素による 劣化を防ぐ包装材料+包装技術

自前で包装機械までつくる
医薬品、食品、化粧品などの包装のスペシャリスト。開発部門を統括する田中氏は包装の役割について「包装する中身の商品に価値をつけて、使う側が安心して使っていただけるように責任を持って橋渡しすること」と説く。例えば、同社が強みを持つ医薬品向け包装の場合、製剤を劣化させる水分や光、酸素などから守るとともに、製剤の形状や要求される品質に応じて包装する材料、形態を考えることが求められる。そこで強みとなるのが、包装材料の商社でありながら加工部門、機械部門も持ち併せていることだ。求められる機能が発揮できるように、あまたある材料の中から最適なものを選定し、材料の組み合わせや包装の形態も考え、場合によっては機械までつくってしまう。「材料、加工、機械どれ一つが欠けてもいいものはできあがりません」。

追求するのはエンドユーザーの使いやすさ
かつて包装材料には透明フィルムが多用されていたが、透湿性の問題を、アルミ箔を組み合わせることでカバーした。ただ、アルミ箔にもごく微小のピンホールがある場合があり、貼り合わせるフィルムを多層化することでより一層防湿性を高めた。さらに、液体などでは主成分がフィルムに吸着したり、他のフィルムとの貼り合わせ面がはがれやすくなる成分を持つ内容物に対してはアルミに特殊フィルムを組み合わせることで解決する、といった具合に包装の課題を一つ一つ乗り越えてきた。このようにしてさまざまな包装の開発で培ったノウハウを医薬品、食品、化粧品などの分野に水平展開し、事業を伸ばしてきた。
田中氏が大切にしているのが「われわれのお客様であるメーカーのその先にいるエンドユーザーにとっての使いやすさ」だ。ラミネートフィルムに特殊な加工を行うことで手指の力が弱くても開封部をちぎりやすくした工夫もその一つだ。4年前には神戸工場内に新たに包装技術開発研究所を設け、包装技術の研究機能の充実を図るとともに、薬剤師や患者などを交えた研究会を設けエンドユーザーの声を採り入れた新しいパッケージの開発にさらに力を注ぐ。「新たな機能を加えようとすればはじめから材料、加工、機械を考え直していく必要がある。包装は奥深い世界」と田中氏。今後も包装をさらに極め、グローバルに勝負できる包装企業をめざす。

【こんなところで使ってます①】

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医薬品、化粧品、トイレタリー製品、食品など幅広い分野で使われている包装技術。

【こんなところで使ってます②】

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つまみ部分が大きく、指にフィットするよう立体的に成形しているので、つまみやすい。
また、手指の力が弱い方や子どもでも開封しやすい。


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専務取締役 田中 勝人氏

2012年06月10日
株式会社カナエ
専務取締役  
田中 勝人氏

設立/1956年

従業員数/401名

事業内容/1956年、軟包装材料の加工・販売からスタート。1964年に医薬品包装の受託体制を整備し、食品、化粧品分野へも展開。お客様のパッケージへの『想い』をカタチにするべく、新しいパッケージづくりを行っている。

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