スタッフ連載

中小企業の知的財産保護、活用のサポートをする公的機関

2017.01.31

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中小企業の商品開発や海外展開の支援に取り組む元金融マンの竹内 心作がお届けする連載コラム。海外展開やインバウンド市場に進出したい方に向けて、知っておくといざという時に役立つ情報を月1で紹介します。

「そうだ 京都、行こう」言わずと知れたJR東海の名コピーである。
このフレーズの秀逸さは、誰もが日本に京都があることを知っていながら、改めてその良さに思いが至った瞬間を端的に切り取った事にあるだろう。

中小企業の海外展開を支援する公的機関の存在もよく似たものだ。あることは知られているが、忙しい日常でその良さは気づかれにくい。
本連載ではそんな公的機関にスポットを当て、「そうだ 支援機関、行こう」と一人でも多くの方に思っていただけるよう、使えるサービスや事業を解説していく。

「そうだ 支援機関、行こう」の第4回目は、独立行政法人工業所有権情報・研修館を取り上げたい。

知的財産の博物館かな?と思わせるネーミングだが、そうではない。工業所有権情報・研修館(INPIT/インピット)は、中小企業の知的財産保護、活用のサポートをする公的機関だ。

読者の中にも、外国で自社商品のニセモノが現れたり、商品名やキャッチコピーを真似されたりと苦い経験をした人がいるかもしれないが、INPITは法律や商習慣の異なる海外での知財保護に関して、特に手厚い支援メニューを持っている。

INPITのサポートは、全国どこにでも来てくれる「海外知的財産プロデューサー」を介して行われ、例えば以下のような課題をズバリ解決してくれる。

・海外の展示会に参加しようと計画しているが、何に注意すればいいのかわからない。
・海外で製品の生産を考えているが、現地でノウハウや企業秘密が流出しないか心配。
・外国企業との交渉・契約締結が必要だが、まったく経験がない。

費用は一切かからない上に、プロデューサーは実務経験が豊富な専門家ばかりである。海外展開に取り組む企業は、相談しないと損だ。

「浅い川も深く渡れ」

知的財産のトラブルは一度起こってしまうと、解決までに相当の時間を要する。「まあ、大丈夫だろう」という軽い気持ちではなく、浅そうな川でも深く渡るような、念には念を入れる心構えが必要だ。

(取材・文/大阪産業創造館 マーケティング支援チーム シニアプランナー 兼 中小企業応援団事業/海外展開支援事業 統括責任者 竹内 心作)

【公的機関データ】
独立行政法人工業所有権情報・研修館
http://www.inpit.go.jp/

●特許庁庁舎
〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-4-3 特許庁庁舎2階
TEL:03-3501-5765
●虎の門三井ビルディング
〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-8-1 虎の門三井ビルディング7階
TEL:03-5512-1202(知財人材部) 03-3581-5092(研修部)

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独立行政法人 工業所有権情報・研修館

http://www.inpit.go.jp/

●特許庁庁舎

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-4-3 特許庁庁舎2階

TEL:03-3501-5765

●虎の門三井ビルディング

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-8-1 虎の門三井ビルディング7階

TEL:03-5512-1202(知財人材部) 03-3581-5092(研修部)