スタッフ連載

海外展開支援の親分的存在

2017.03.28

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中小企業の商品開発や海外展開の支援に取り組む元金融マンの竹内 心作がお届けする連載コラム。海外展開やインバウンド市場に進出したい方に向けて、知っておくといざという時に役立つ情報を月1で紹介します。

 

「そうだ 京都、行こう」言わずと知れたJR東海の名コピーである。
このフレーズの秀逸さは、誰もが日本に京都があることを知っていながら、改めてその良さに思いが至った瞬間を端的に切り取った事にあるだろう。

中小企業の海外展開を支援する公的機関の存在もよく似たものだ。あることは知られているが、忙しい日常でその良さは気づかれにくい。
本連載ではそんな公的機関にスポットを当て、「そうだ 支援機関、行こう」と一人でも多くの方に思っていただけるよう、使えるサービスや事業を解説していく。

「そうだ 支援機関、行こう」の第6回目は、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)を取り上げたい。

大阪産業創造館が本格的に海外展開支援に取り組むにあたり、さまざまなノウハウを教えてくれ、さまざまな事業を参考にさせていただき、さまざまなアドバイスをしてくれたのが、JETROである。

近年は「新輸出大国コンソーシアム」という多くの支援機関同士をつなぐネットワークを構築しており、まさに海外展開支援の親分のような存在だ。

さて、お勧めしたい事業は…というと、あまりにも多くのメニューがあって悩んでしまうが、今回はあえてもっともシンプルな事業を紹介しよう。
「ジャパンブース」である。

これはJETROが主催・参加する海外見本市・展示会に出展する際、JETROが懇切丁寧にフォローしてくれる事業だ。まず、どの展示会に出展するべきかアドバイスをくれる。さらにブースの施工・装飾などの事務をある程度軽減してくれる。そして、なんと出展料の補助まで行ってくれるのだ。

海外の展示会に何となく恐怖心を抱いている経営者は多いだろうが、JETROのサポートが背中を押してくれるはずだ。

「案ずるより産むがやすし」

出展することで「売れ筋商品は何か」「新商品はどういった傾向にあるか」など情報の収集・交換が集中的にできる。来場者の反応がその場でわかり、簡単なテストマーケティングもできるだろう。海外展開の第一歩として、ジャパンブースの活用を検討してみてはどうだろうか。

【公的機関データ】
独立行政法人 日本貿易振興機構 大阪本部
https://www.jetro.go.jp/jetro/japan/osaka/
大阪市中央区安土町2丁目3-13 大阪国際ビルディング 29階
TEL : 06-4705-8606(貿易投資相談)

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