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砂型鋳造の1タクトは30秒 連続鋳造でアルミ合金製作を効率化

造型ラインの一角で砂型用の型交換を行う若い従業員。その間、約2分。連続鋳造ラインの1タクトは30秒と速く、次から次へと流れる製品の行列に驚かされる。金井軽合金は、砂型鋳造、グラビティ鋳造を軸に事業を展開し、自動車関連や電気関連、産業用機械、食品機械、油圧関連など、多彩な分野のアルミ合金を製作している。

かつて砂型鋳造は生産力の面で金型に遅れを取っていたが、設備メーカーの機器開発に積極的に協力することで効率の向上に取り組んできた。転機となったのは2008年の工場移転。音や振動、粉塵などで近隣住環境への悪影響が懸念されたり、求職者に敬遠されていた従来の工場とは一変し、最新式機械が並ぶきれいな工場へと様変わりした。「設備を一新して鋳造ノウハウを機械に移植。自動化により、公差0.5という安定した精度で製作できるようになりました」。

このような設備を効率的に使えるのも、技術力と経験値があるからだ。作業工程内の最短距離で移動できるよう、機械の配置や設計がなされている。砂型を作るには温度や湿度の管理が不可欠だが、「調整もスムーズ」と話す。また、高品質を保つため、一品の製作を複数の人間で分担。出荷までに5~6人の目を通し、チェックする。

クレーム発生時は作業を中断して全員で原因を探し、次回の発生防止に努めている。これで不良率3%という非常に高い水準の社内目標を掲げることができ、その技術力を認められ、大手メーカーからの引き合いも多い。「若い世代がものづくりにやりがいを感じられる環境を整えることが大切。リーダーが作業工程を考え、指示を出せる体制にしています」と、日本の基幹産業を背負う担い手の育成にも力を注いでいる。

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▲産業機械部品及びロボット溶接機等の機械部品。羽根の厚み5mmといった薄い複雑形状の部品も砂型で鋳造できる。

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▲「工場での加工法を見れば、なぜコスト力があるのかわかっていただけます。興味を持ってくださった業界の方に、ぜひご覧になっていただきたいですね」と金井社長。

2012年10月10日
金井軽合金株式会社
代表取締役  
金井 尚司氏

設立/1990年 資本金/1,000万円 従業員数/18名

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