【必読!SNS基礎知識〈11〉】企業のSNSは運用の土台をつくることがスタート
最新のSNSトレンドを踏まえながら、企業やお店がSNSを効果的に活用するための考え方や方法を共有します。
連載「必読!SNS基礎知識」
第11回「企業のSNSは運用の土台をつくることがスタート」
皆さん、こんにちは。
今日は、企業がSNSを運用する際にとても大切な「運用の土台をつくること」について解説します。
企業がSNSを始めると、つい「伸ばす」「収益化(マネタイズ)する」といったことに意識が向きがちです。もちろん、それらも重要ですが、それ以前に「運用の土台」をしっかりと築くことが最も大切です。
運用の土台 には、「人・時間・仕組み」に加え、知識やスキルも含まれます。
・「伸ばす」ためには、戦略・投稿内容(ネタ)・表現方法などが必要です。
・「収益化(マネタイズ)」の段階では、商品力や導線設計、マーケティングが重要になります。
この関係性を木に例えると、運用の土台は「根」、フォロワーを増やすこと(伸ばす)は「幹」、「収益化(目的達成)」のステージは「葉や実」にあたります。根がしっかり張っていなければ木が育たないのと同じで、「運用の土台」がなければ、いくら頑張っても継続できなかったり、思うような成果が出なかったりするのです。
企業のSNSがうまくいかない原因の多くは、「運用の土台」が整っていないことにあります。
もしSNSの運用がうまく進まない、成果が出ないと感じている場合は次の点を見直してみてください。
• 社内で誰が担当するのか
• SNSにどれくらいの時間やリソースを割けるのか
• 担当者は基礎知識を身につけているか
SNSは魔法ではありません。ただ始めるだけでは、思うような結果にはつながらないのです。「伸ばす」「収益化(マネタイズ)する」ことだけを追いかけるのではなく、まずは「運用の土台」を築くことが、企業のSNS成功のカギとなります。運用の土台がしっかりできてこそ、「伸ばす」「収益化(マネタイズ)する」といった次のステージへと進むことができるのです。
ぜひ一度、社内の体制を見直してみてくださいね。
【必読!SNS基礎知識】は、今回が最終回となります。皆さんのSNS運用がうまくいくことを心より応援しております。今まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
(文/山下 悦令)
山下 悦令氏(合同会社スポットライト 代表/大阪産業創造館 経営相談室 経営サポーター)
グラフィックデザイナーとして、広告・パンフレット制作など、営業・ディレクション業務で、大手メーカーのカタログ制作を担当。さらに、販売戦略・企画、HP制作やSNS運用まで、幅広く『情報発信』や『売り方の提案』に携わる。売上げアップ・ブランディングの活動を、紙媒体からWEB・SNSをフル活用し、旅行業界紙の出版社・印刷会社・商社を経て、2022年3月に独立。独立後は、企業のnote執筆代行やホームページ作成・更新、情報発信やブランディングについてサポートしている。