【必読！SNS基礎知識〈6〉】企業がSNSで商品・サービスをアピールしながらフォロワーを増やすには？
連載「必読！SNS基礎知識」
第六回「企業がSNSで商品・サービスをアピールしながらフォロワーを増やすには？」
皆さん、こんにちは。今回は「企業がSNSで商品・サービスをアピールしながらフォロワーを増やすには？」について解説します。
企業がSNSをはじめる理由は、商品・サービスの販売や認知拡大、自社のイメージアップがほとんどです。ただ、実際に運用をはじめると、「フォロワーが増えない」「いいねがまったくつかない」などの理由から、フォロワーを増やすという新しいミッションがでてきます。
もちろん、フォロワーを増やしながら、商品・サービスを販売していくのがベストではありますし、サービスの展開と同時にSNSをはじめている企業は多いです。しかし現実は、第5回目のコラムでもお伝えした通り、人は売られると思うと離れていくのです。つまり、SNSで商品・サービスを販売すれば、フォロワーは減ると思った方がいいのです。「フォロワーを増やすこと」と「商品・サービスを販売すること」は、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるのと同じです。
では、なぜ人はフォローするのか。過去の投稿はフォローしなくても読めますが、フォローする大きな理由は「今後流れてくる未来の投稿を見逃したくない」からです。次の投稿が気になる、要は有益情報を逃したくないという思いからフォローします。
商品・サービスが、人気商品であれば、販売する内容の投稿でもフォロワーは増えます。しかし、企業アカウントで紹介しているものが、自分にとって興味のない商品・サービスであれば、むしろフォロー解除したくなります。当たり前ですが、フォローしてもらうためには「有益情報」が必要であり、フォロワーにとって「価値のある情報」が求められています。
価値を提供しないまま、あいさつの投稿や販売投稿だけでは、もちろんのことながらフォロワーは増えません。フォロワーを増やすのであれば「価値提供」が必要です。
安易にフォロワーを増やすといったミッションは、運用をおかしくしてしまう恐れがあります。フォロワーが少なくても、少しずつファンが増えて、自社の商品・サービスを買ってくれる人がいるなら、ファンに向けてしっかりと価値提供していく。SNSで発信する目的を明確にし、目的を達成するための運用を心がけてください。フォロワーに対しての「価値提供」をしていないにもかかわらずフォロワーを増やそうとするのは、そもそも無理があります。
あなたが、自社のアカウントをフォローしたくなるような投稿をする。フォローする側にまわって考えるとわかりやすいかと思います。
（文／山下 悦令）
山下 悦令氏（合同会社スポットライト 代表／大阪産業創造館 経営相談室 経営サポーター）
グラフィックデザイナーとして、広告・パンフレット制作など、営業・ディレクション業務で、大手メーカーのカタログ制作を担当。さらに、販売戦略・企画、HP制作やSNS運用まで、幅広く『情報発信』や『売り方の提案』に携わる。売上げアップ・ブランディングの活動を、紙媒体からWEB・SNSをフル活用し、旅行業界紙の出版社・印刷会社・商社を経て、2022年3月に独立。独立後は、企業のnote執筆代行やホームページ作成・更新、情報発信やブランディングについてサポートしている。
