気持ちもゴミも軽くなる!吸水型サニタリーショーツ

レディースアパレルのOEM生産会社を営む宮口氏と、吸水型サニタリーショーツとの出合いのきっかけは、ママ友とのおしゃべり。小学生の娘に準備する生理用品について話していたら、ママ友の一人が「アメリカにはナプキン不要のショーツがある」と教えてくれたのだ。

初潮を迎えたとたん、女の子たちはトイレに行くたびにコソコソと準備をし、運動するたびに漏れないかとドキドキする。こんな生理中の不安を少しでも軽減してあげたいと、宮口氏は海外製ショーツを取り寄せたが、サイズやデザインが日本の子どもに合わない。

まもなくして、娘が通うバレエ教室の友達が「生理中の漏れが気になる」という理由で、しばらくレッスンを休んでしまった。好きなことをあきらめざるを得ない女の子たちの現実を憂い、「子どもたちが安心して使える吸水型サニタリーショーツを自分でつくろう」と決めた。

下着のバイヤーやMDにも携わった経験を活かして、商品開発に着手。資金調達はクラウドファンディングで行い、その翌年には日本人の体型に適した「Girls Leap」を発売。子ども向けのジュニアサイズと、さらに小さなガールズサイズ、それに一般女性向けのサイズも揃えた。

ショーツは吸収力のある4層構造で、肌側には肌触りのいい吸水速乾布を使用し、防水布には抗菌加工を施すなど、生地と履き心地には徹底的にこだわった。吸水量は20cc程度で、多い日はナプキンとの併用を勧めるが、少ない日はこれ1枚でOK。使用後は30分以上水につけ置きすれば、ほかのものと一緒に洗濯機で洗えるという快適さだ。

4層構造になっており、肌側は吸水速乾タイプの布を使用。内側でしっかり吸収することができる。

利便性だけでなく、このショーツの環境面でのメリットはゴミの量を減らせるということ。日本女性の85%以上が使用するというナプキンは、1回の生理期間中に約20枚使われるという。「吸水型サニタリーショーツを履き、多い日だけナプキンを併用するだけで、莫大なゴミが半減します」。

最近、大手アパレルメーカーの参入で競合品が増えたが、「商品自体に興味をもつ人が増えてネット検索され、その結果うちの商品を選んでもらえることも多くなった」と歓迎する宮口氏。「尿漏れ対応ショーツ」「レオタード用ショーツ」「子ども向けパステルカラーショーツ」など、顧客の要望に応える新商品も続々と開発中だ。

南アジアでは、女子トイレや生理用品の不足で、生理中は学校に行かない女の子たちが大勢いると聞いた宮口氏。「世界中の女の子を救いたい。みんなが学校へ行けるように吸水型サニタリーショーツを広めたい」と、夢をふくらませる。

代表取締役 宮口 真由美氏

(取材・文/花谷知子)

2021年12月02日
株式会社マーキット
代表取締役  
宮口 真由美氏
事業内容/レディスウェアのOEM生産、レディスインナーの企画・ 製造・販売

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