プレスリリースの作り方

【プレスリリースの作り方20】リリース制作に取り掛かるタイミングって?

2019.12.26

「メディアに取り上げてもらえるプレスリリースの作り方」vol.20
元毎日放送記者で、ラジオ報道部長なども務めた大谷邦郎氏がお届けする連載です。

プレスリリースは、お金をかけずにメディアに取り上げてもらえることから、中小企業にとってはかけがえのない“武器”です。それだけに、その特徴を知り、扱い方を学び、日々研鑽してもらいたいものです。
そこでこのコーナーでは、元・経済記者のボクがリリースをメディアに取り上げてもらえるそのポイントを、具体的事例を基に解説していきます。
さぁ、皆さんも一緒に学んでいきましょう!

このコラムも、ついに20回目となりました。
皆様、いつもご愛読、ありがとうございます。
ところで、このプレスリリースって、本当に“使えるなぁ~”と思いますね。
よくあるのが、「新製品が出来たから、さぁプレスリリースを出そう!」というケース。しかし、それではあまりにもったいない。新製品、新サービス、イベント開催を企画する、その段階からリリース制作に取りかかっていただきたいと思います。
例えば、今回のこのリリース。イベント開催のリリースです。実際に、このイベントが開催されたのは11月末でしたが、多分、もう夏あたりから、リリースの準備をし始めたのではと記憶しています。当初は「みんなの運動会開催!」といったキャッチフレーズを掲げられておられましたが、詳しくお話しをお聞きすると、発達障害のある子どもたちに気兼ねなく楽しんでもらえる運動会を開催したいんだ、という思いをお持ちでした。ならば「発達障害児100人が大集合」と銘打てれば興味を引くかも、とアドバイスをすると「100人は絶対集められます」とのこと。いやいや、それだけではダメで、重要なのはプログラムですよ、と申し上げると、「わかりました。こんな競技、こんなゲームをやります」と答えてくる。いやいや、それだけでもダメで、イベントには、やっぱりゲストが必要ですよ、と申し上げると「わかりました!ゲストも手配しました」と答え、それらを全てインクルードして出来上がったのが、このリリースなのです。



いやはや、本当に、よくここまで準備をされたと思います。
ゲストも多彩で、デフフットサルW杯の日本代表監督だったり、パラクライミング世界選手権2位の日本チャンピオンだったり、何とタレントの勝俣州和さん、そうそう、冬でも半ズボンで、声の大きな、元気いっぱいの彼までも呼んじゃったんです。もちろん、イベントは大成功でした。

しかし、その様子をメディアが取材に来たかというと、残念ながらノーでした。問い合わせは入ったようですが、結局、取材に来てもらうまでには至りませんでした。「じゃあダメじゃん!」「無駄だったじゃん!」と、さて、貴方は言えますか?それも、答えはノーだと思います。ここまで、イベントの内容を充実させることが出来たのは、プレスリリースを書くことによって、さまざまな発見があったから。プレスリリースって、本当に“使えるヤツ”だと思いますね。来年も、皆さん、このプレスリリースを大いにご活用下さいませ!(文/大谷邦郎)

大谷 邦郎氏
1961年、大阪・堺生まれ。 1984年にMBS(株式会社毎日放送)に入社。
大半をテレビ・ラジオの経済記者として過ごし、経済番組の制作にも携わる。その後、ラジオ報道部長、宣伝部長を歴任し、「取材する側」と「取材される側」の両方を経験。そのキャリアを活かし、2016年11月に独立し 「情報発信」や「危機管理広報」などに関するセミナーやコンサルを企業や大学・自治体などで行っている。現在「グッドニュース情報発信塾・塾長」。
著書:『関西唯の人 〜仕事を楽しむ人の図鑑』(星湖舎)等

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