顧客のニーズに的確に応える輸送包材

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大阪産業創造館 プランナー 志岐 遼介による連載 【ロジは一日にして成らず】

運送事業者の実に9割が中小企業と言われ、デフレ時代の厳しいコスト要求や原油価格の高騰に伴う経費の上昇など厳しい時代が続く物流業界。大阪産業創造館では、そんな厳しい時代を戦う運送事業者、それに携わる事業者を応援しています。

物流の品質向上、現場のルールづくりなど改善活動に役立つテーマや、輸配送や在庫管理マネジメントなど物流KPIの改善手法などをテーマにした「ロジスティクスセミナー」の最新情報はコチラから

vol.12 株式会社昭和丸筒 ~顧客のニーズに的確に応える輸送包材~

近年の「良い物流会社」の条件として、真っ先に挙げられるキーワードが「輸配送品質」である。通信販売市場の急成長により消費者にダイレクトに商品が届く個配送が増加したことがキッカケとなり、顧客が求める輸配送品質は年々向上している。

今回は運送会社の輸配送品質向上を側面からサポートする株式会社昭和丸筒を紹介する。
 
大正12年創業。読んで字のごとく丸い筒のメーカー。創業当時の主力製品は乾電池の本体に使用する紙筒だった。時代の変遷とともに製品群が変化し、現在はラップの紙筒などに代表される巻き芯が主力製品だ。

輸送包材を製造し始めてからは約50年。売上げを支えるのは紙製パレットだ。パレットとはフォークリフトなどで作業するために荷物の保管や輸送に使用される荷台のことで、紙製はプラスチック製や木製のものと比較するとコストが安く、また軽量なため作業効率も上がるという特長をもつ

千課長(右)と開発リー ダの伊田氏(左)

「木製のパレットが産業廃棄物扱いになるのに対し、紙製パレットは一般廃棄物として処理できる面も環境対応という観点から魅力的な一面です」と説明をしてくれたのは、輸送包材事業を担当する千課長。

「紙製パレットの主なユーザは運送会社や自動車メーカー、それに車両に使われる精密機器の部品メーカーなどです。自動車のバンパーのように横長であったり、特殊なサイズの製品が多く、変形サイズでのパレット製造が求められることや、回収が難しい海外への輸出の際に紙製パレットが重宝されています」と千課長は続ける。

約5年前から紙製パレットの新製品としてAPPAパレットを製造販売。軽くて強いという特長に加え、湿度にも強いというウリが加わった。APPAパレットは全自動ラインで製造、品質の標準化と供給能力にも強みを持たせることに成功し、順調にシェアを拡大している。

APPAパレット

売上げが順調に伸びる一方、時代とともに自社の主力製品が変遷してきた背景もあり、次の景色も見据えている。

「これまで物流の川上から川下まで、包む、支えるという製品でサポートしてきましたが、これからは自社の開発力と設計力を活かし、高強度のパレットで重量物の包装をすることや防水や耐水などの付加価値を提供し、お客様の課題を解決していきたいです」。

本社内のミュージアムには過去に開発していた製品も多数展示されている。

(取材・文/大阪産業創造館 ものづくり支援チーム プランナー 志岐 遼介)

2018年10月11日
株式会社昭和丸筒
輸送包材・特品事業カテゴリーオーナー 兼 営業本部パレット課課長  
千 剛氏
事業内容/紙および樹脂製の巻き芯(筒)、樹脂成型品、物流包装材、容器の販売

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