大阪市をはじめ全国的に年少人口(15歳未満)の減少に歯止めがかからず、超高齢社会への歩みが加速しています。
今月は、そうした状況でも若年層の割合が多い区を探りました。
各区について、年齢階層別比率で24区を比較すると、若年層に関して、総じて鶴見区が最高水準にあります(図参照)。
「0~4歳」でこそ西区を僅かに下回りますが、それ以降の階層では1番です。
出所:大阪市「年齢別推計人口」
しかし、階層が若くなるにつれて比率が低下しており、西区や福島区の傾向とは真逆となっています。
こうした背景には、出産適齢期に該当する30歳代女性の人口比率が鶴見区がこれら7区の中でも低い方に位置していることや、保育所など子育て支援施設の従業者数の比率が、7区中、最も低いことなどが考えられます。
保育所の預け先は居住区に限定されていませんが、鶴見区が今後とも年少人口比率で高い割合をキープするためには、子育て支援施設の充実など子育て環境の整備が肝要であり、それが出産適齢期世帯の転入促進にも寄与すると期待されます。
(取材・文/大阪産業創造館 徳田裕平)
大阪産業創造館 徳田裕平
建設コンサルタント会社やシンクタンクを経て、縁あって旧・大阪都市経済調査会の事務局長に就任。大阪市をどうやって元気にするかをテーマに日夜、調査・研究に励む。
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