産経関西/産創館広場

医療機関の情報発信サポート

2013.07.08

医療機関の増患支援を展開する株式会社3aid(スリーエイド、大阪市此花区)。医療広告規制や医療機関ホームページガイドライン、薬事法を順守したホームページ制作および広告代行、チラシやパンフレット・ポスターなどの販促物、クリニックの特徴を伝えるロゴ制作・名刺作成、医療機関用にカスタマイズした患者管理システムの制作・運用支援などを行っている。

医療機関の広告はこれまで厳しく規制されてきた。病院名と所在地、電話番号、診療科名など、ごく限られた情報しか表示できない状況だった。しかし医療分野でも規制緩和が始まり、ホームページや広告でもドクターの性別や年齢・経歴、専門性、クリニックの独自性などを掲載できるようになった。

「これまで患者同士の口コミが頼りだったため、得られる医療機関の情報は限られていた。規制緩和により、患者がホームページや広告で医療を選べる時代に入った。これからは医療機関が自ら発信することが大切」と深谷泰亮(たいすけ)社長は意気込む。

同社では、まず顧客となるクリニックの周辺に立地する医療機関と比較した無料調査リポートを作成。医療機関ホームページガイドライン、薬事法、業界特有の広告規制などの順守状況、得意とする専門領域の検索ワード、医師紹介、プライバシーポリシーなどがきちんと掲載されているかなどを点数化する。

周辺の競合クリニックにも同様の調査を行い、顧客との点数を比較することで、クリニックの現状を患者視点で分析する。「ホームページはありさえすれば十分」と考えているドクターにも、調査リポートを基に増患支援に必要なサポートを客観的に説明している。

深谷社長の前職は治験会社。前職でのネットワークとノウハウを活用して、今後は医療機関の増患支援と合わせて治験分野への進出も視野に入れる。「治験はまだまだ一般的でなく、怖くて危険なものであると世間に誤解されている部分もある。治験をもっと大衆化させて、数少ない医療先進国である日本の医療業界をさらに盛り上げていきたい」と深谷社長は語る。

(大阪産業創造館 プランナー 齋藤考宏)

3aid

▲社員とミーティング中の深谷社長(中央)

株式会社3aid

http://3aid.jp/