ものづくり

ねじ切盤製造で80年の歴史 設計からメンテナンスまで対応

2013.06.10

 1926年に創業し、全自動型をはじめ、手動式、空圧バイス自動開閉式、油圧半自動式などの各種ねじ切盤を製造してきた。取引先は国内に約200社で、主に建築土台の基礎ボルトの加工機を手掛ける。

 特殊な機械なためすべて受注生産の形をとる。小径から大径まで用途に合わせて設計製作。とりわけ注目されるのが、橋梁分野である。瀬戸大橋の架橋工事でボルトのねじ切りに活用された「ランジス型ロータリー捻子切盤」HK-10型は、一度に2.5メートルのねじを6センチ間隔で加工できるもので、作業スピードの向上にも貢献した。

 勤続30年超の熟練工たちが揃い、製造現場の全員がメンテナンスまでを請け負う徹底したものづくりの姿勢も、高い評価を受けるゆえんだ。「早急な修理の依頼にも、段取りをつけながらすべてフォローしています。当社の製品は30年、40年とお使いいただけるものばかり。設計した自分がしっかり面倒を見させていただけるのが、町工場の強みです」。現在は耐震需要が増えていることもあり、大手ワイヤーメーカーなどに出向いてメンテナンス技術の指導にもあたっている。

 需要の絶対数の減少で同業者が廃れる中、長年にわたってねじ切盤製造をリードしてきたという自負もある。建築業界では切削ねじではなく転造ねじが主流となってきており、今後は従来品をアレンジした転造ねじ加工機へとシフトしていくという。また、大手鉄鋼会社を通して、海外からも同社の優れた技術の引き合いが来ている。豊かな経験値から生まれる技術で時代に対応しつつ、確かな製品を送り出していく。

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▲同社のねじ切盤は公共投資などの大規模な建築現場で活用されることが多い。40社ほどの協力会社から納品された部品を組み立て、ねじ切り用ダイヘッドを搭載する。

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▲代表者 原田 兵次郎氏