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【飲食店開業への道】コンセプトで協力者を巻き込み念願の独立開業

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店内に小規模ビール工場を備え、醸造したクラフトビールがその場で楽しめる―。今年4月、関西では数少ない飲食の業態「ブリューパブ」が大阪市中央区にオープンした。できたてのクラフトビールが飲めるとあって注目度は高く、滑り出しは順調だ。

オーナーの松尾氏が開業を決意したのは5年前、27歳のとき。「飲食店としての強みを模索していたとき、東京でブリューパブを知り『店を出すならこれだ』と確信した」と振り返る。

10代で飲食の世界に入り、「30歳で独立」を目標に経験を積み重ねてきた。ブリューパブの開業を決めたあと、ツテを頼りに高槻市の寿酒造で修業し、ビールの醸造からコスト・利益管理まで貪欲に学んだ。「寿さんのサポートがなければオープンできていません」と深謝する。

出店準備に本格的に取り掛かったのは昨年の6月。「一般の人にクラフトビールを気軽に楽しんでもらいたい」。この思いでビジネス街に出店エリアを絞り込み、半年かけて理想通りの物件と契約。ビール好きの物件オーナーに相談して家賃を抑えてもらえた上、銀行との交渉でも好条件の融資を受けることができた。

「人を巻き込むためにはコンセプトが必要。ブリューパブという業態に興味を示した多くの方の協力を得ることができました」。

飲食店の開業を夢見る人は多いが、興味だけでは続かない。「本当に飲食が好きか自問し、一歩を踏み出してほしい」。一足先に夢を実現した先輩がエールを送る。

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【開業資金2,300~2,500万円】
醸造設備があるため防水の基礎工事にコストと時間がかかった。店舗の設計はデザイナーに依頼。「費用はかかりましたが、自分の想像を超える内外装に仕上がったので大正解でした」(松尾氏)

【融資1,800万円】
日本政策金融公庫、池田泉州銀行、大阪信用保証協会の協調融資で個人としては異例の1,800万円の借入を実現。ビール好きの融資担当者の期待を高める店舗コンセプトも融資判断に影響した。

【開業までに要した期間 約5年】
ブリューパブの業態で出店を決めてから約5年。寿酒造で約2年勉強し、物件探しには約半年を要した。酒造免許の取得にも6ヶ月かかる。

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▲松尾 弘寿氏

 
 
 
 
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(取材・文/高橋武男 写真/福永浩二)

2016年06月08日
Brewpub Têtard Vallée (ブリューパブ テタール ヴァレ)
松尾 弘寿氏

小規模設備のビール工場と、そこで醸造したビールを提供するパブレストラン。

●座席数:45席 ●OPEN:2016年4月23日 ●従業員数:7名(ビールの醸造を勉強しているスタッフも)

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