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可燃ゴミとして処分出来る 新発想のプラスチック成型品

燃やしてもダイオキシンが発生せず、CO2の排出量を大幅に削減できるプラスチック。それがアースクリエイトの手がけた新素材「Stone-Sheet」だ。樹脂に炭酸カルシウムを50%以上混練した樹脂成型品のため、可燃ごみとして捨てることができる。

石油由来の原料を天然素材にまるごと置き換える技術はまだ普及に課題が多いなか、使う割合を減らすという発想の転換で、環境に優しい新製品を生み出した。従来のプラスチック製品と比べると、製造・廃棄の両工程において、CO2排出量が半減できる。

環境面だけでなく、コストメリットも両立できたことが大きかった。プラスチック製の容器包装資材を用いる事業者は容器・包装リサイクル法により費用を支払う義務があるが、焼却処分ができる「Stone-Sheet」では不要となる。また、炭酸カルシウムはすべて国産品を利用。価格変動の多い輸入の石油精製品より、大幅な原料費ダウンにもつながっている。

主に容器包装資材分野における用途は幅広い。防水・防カビの特性を活かし、大手百貨店の保冷包装用紙や手提げ袋、ポスターなどの印刷用紙、化粧品などのボトル容器類として商品化している。

樹脂と炭酸カルシウムは融点が異なるため、混ぜるには高度な技術が必要だ。混練や成形の過程では、産官学で連携しながら開発から商品化までを実現してきた。特に大阪大学との共同開発事業、群馬県群馬産業技術センターとの農業資材共同研究は3年目を迎え「Stone-Sheet」の物性の基礎を成している。

炭酸カルシウムは、ごみ焼却の現場でダイオキシンを抑える中和剤としても使用されており、「Stone-Sheet」は一緒に焼却されるほかの製品の有毒ガス削減にも役立つ。2015年には環境負荷削減に取り組む企業としての表彰や、大阪市のベンチャー支援制度にも認定されている。CO2排出量を減らし、これからも未来の環境づくりに取り組んでいく考えだ。


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▲「Stone-Sheet」を使った各種商品。
環境に優しい手提げ袋やボトルなど、企業からのオーダーを受けて開発・商品化を図っている。

(取材・文/衛藤真奈実)

2015年07月09日
株式会社アースクリエイト
代表取締役社長  
西宮 祥行氏

石灰石を原料とする炭酸カルシウムを50%以上含んだ樹脂製品「Stone-Sheet」の原紙・各種製品の卸売。「Stone-Sheet」は商標登録済。

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