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【事業承継相談窓口の舞台裏】連載Vol.1 金属製品の加工製造を営む E社(城東区)

先日、城東区にある金属製品の加工製造を営むE社様に事業承継コンシェルジュが訪問し、診断サービスを行いました。

同社は現代表が約40年前に創業。現在はご長男を後継者として社長交代の準備を進めています。税理士を後継者と同世代に変更するなど、社外の人間関係づくりは進めているため、今回は主に社内の課題を整理しました。

まずは、業績の推移・製品や取引先の状況・社内の状況・株主構成についてヒアリング。概ね、お二人の理解に相違はなかったものの、社長交代時期については、早々の社長交代を希望する父上と、「もう少し経験を積んでから」というご子息の間に意向の違いがありました。この差を埋めたのが、「代表は後継者に会社をどうしていって欲しいか?」「後継者は会社をどうしていきたいか?」という想いの明確化でした。お二人の人柄もあって、社内のコミュニケーションに問題はありません。しかしながら、社員が増えていく中で組織的運営への移行が進んでおらず、社員一人あたりの業務量が多くなっていました。この課題を解決し、社員が楽しく働ける会社にしていけるか。これが両氏に共通する想いでした。

コンシェルジュからは、社長交代の時期を延ばすことはなく、現代表が会長として3年程度、新社長をサポートする引き継ぎ期間を設けることを提案しました。

事業承継では、初代が事業の土台をつくり、2代目が組織力を強化する事例が多くみられます。後継者として経営に関わっていても、代表にならなければ得られないこと・変えられないことは必ず出てきます。ある程度、全体が見えれば、あとは覚悟という一歩を踏み出すだけです。

「何よりも社員を想う」創業者のDNAを引き継いでいくE社様の事業承継。今後も見守っていきます。

arai

▲大阪産業創造館 事業承継なんでも相談所 荒井 祐己子

経営者対象のセミナー講座や若手経営者のためのビジネススクール「なにわあきんど塾」を担当。長年耳を傾けてきた経営者の生身の声をもとに同プロジェクトを立ち上げた。

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2013年10月10日
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