「メディアに取り上げてもらえるプレスリリースの作り方」vol.10
元毎日放送記者で、ラジオ報道部長なども務めた大谷邦郎氏がお届けする連載です。
プレスリリースは、お金をかけずにメディアに取り上げてもらえることから、中小企業にとってはかけがえのない“武器”です。それだけに、その特徴を知り、扱い方を学び、日々研鑽してもらいたいものです。
そこでこのコーナーでは、元・経済記者のボクがリリースをメディアに取り上げてもらえるそのポイントを、具体的事例を基に解説していきます。
さぁ、皆さんも一緒に学んでいきましょう!
今回は「禁じ手」かなぁ?(汗)
これ、紹介していいかなぁ?(大汗)
悩むところではありますが、もうこうして書き始めたのですから、仕方ない。とりあえず紹介しちゃいましょう。
プレスリリースで最も知恵を絞るのは冒頭のキャッチフレーズ部分!この部分で上手くアピールさえ出来れば、記事になる可能性がグッと上がるのですから、ここは考えて、考えて、考え抜きましょう。
その結果が、今回はこちらです。
あぁ、冒頭の1行をご覧ください。
何と「伏字」のキャッチフレーズ!それも、あの大手会社をディスっているように見えるではありませんか!?(いや、決して、そんな意図はございません)しかし、しかしです。これが一番、読み手の方にこの会社の事業をイメージしてもらえるのではと思ったからなんです。
では、その結果は?
当初は専門紙が取り上げてくれる程度で、その反響の無さに少しガックリしていたのですが、これも、以前、このコラムで申し上げましたが「待てば海路の日和あり」。その後、毎日新聞さんが、さらにその後、日経新聞さんが紹介して下さり、さらに、ついに念願のテレビ取材までも入りました。いやぁ良かった!良かった!確かに、こんな表現はどうだろうかというアイデアは出しましたが、実際に、そのアイデアを用いるのは勇気のいること。その勇気に拍手です。
株式会社Review(リビュー)のみなさん。写真中央が代表取締役 CEO 藤本 茂夫氏。
しかし、なんでもかんでも、こんな手法が使えるかというとそうではありません。そこは誤解しないでくださいね。
そこには、実際、裏付けがあった。大手企業にも負けない実績、それも一目瞭然なほどのデータがあったからこその成せる業なのです。
さらに面白かったのは、その大手IT企業に負けないデータを収集したのは、実は、主婦や学生に高齢者の皆さんで、自らの足を使って調査をするといった何ともアナログな「人海戦術」だったという点。いわゆる表と裏の「ギャップ」があったことも、メディアが取材してくれた大きな要因だったと思われます。
さらに、今回は、あのホリエモンさんが、途中参戦!「この会社、面白いね」というような趣旨をツイートして下さったのも、追い風になりました。
大手企業を相手に回し、有名人を「味方」につけて、メディアへの露出を果たす。ほら!中小企業でも、ちゃんと出来るんですよ!
(文/大谷邦郎)
★バックナンバーを読みたい方はコチラから
★中小企業ならではの情報発信を学んで、マスコミに情報発信しよう!
プレスリリースサポートサービス
《講演録》夢は自動車メーカーの立ち上げ!電動バイクメーカーの挑戦
《講演録》22歳の青二才が、売上高50億円企業を作るまで
《講演録》部下と信頼関係を築く1対1のマネジメントとは
《講演録》崖っぷち会社を復活させた覚悟とノウハウ
《講演録》心づくしの採用が起こした奇跡