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16億人のムスリムに美味しい日本食を

たこ焼き、お寿司、串カツ、ラーメン。外国人に人気の日本食が一挙に食べられるのが、佐野氏が経営する「日本食レストラン 祭」だ。

メニューはすべてムスリム対応しており、礼拝室も備えている。オープン以来約9ヵ月、海外在住のムスリム向けに発信されている日本の情報サイトやSNSにより、来店客数は月間約1500人まで増えた。「開店から一度も休んでいないのに疲れない。充実している証拠ですね」。

礼拝を終えてから食事を提供するように配慮。

大手チェーンを中心に外食産業に10年ほど携わった。飲食店は、明日の活力をチャージする憩いの場だと考えていたが、実際に提供するものは安い食材を使ったメニューで、売上げに追われる日々。「今日のおすすめは?」と聞かれても正直に答えることができなかった。

「胸を張って人の役に立つ仕事がしたい」と考えていた矢先、インバウンド(訪日外国人旅行)のことを知った。豚やアルコールが厳禁のハラール食を必要とするムスリムは日本での食事に苦労していて、滞在中、多くはホテルでカップ麺を食べてしのぐという。「自分なら辛い。もっと日本を楽しんでほしい!」と立ち上がった。

米粉と米油をつかったヘルシーな串カツ、新鮮な魚を使った寿司や刺身は、日本人も楽しめるメニューだ。

早速、ムスリム向けのメディアや関西にあるモスクなどに足を運び声を聞いた。難しいのは、国や宗派によって基準や習慣が異なること。認証制度もまちまちだ。

佐野氏はキーワードを「日本人もムスリムも楽しめるレストラン」と定めて、食べ物はオールハラールに、アルコール飲料は置くことにした。毎日、中央卸売市場から取り寄せる新鮮な海産物とハラールチキンを用いて、調味料や油もハラール対応のものを揃える。

旅行者のほぼ100%が注文する体験型たこ焼き。SNSでムービーでのシェアも。

写真と英語併記のわかりやすいメニュー表、自ら焼けるたこ焼き体験、日本の文化を持ち帰って欲しいという思いから始めたお箸のプレゼント。来店者による口コミ効果は大きく、認知度は高まった。留学生や企業関係者など、在日ムスリムの交流の場にもしたいと考えている。

ゲストブックを置き、出身国や美味しかったメニュー、訪れて良かった場所などを自由に記入してもらう。

客単価は低いが、背景に見据えるのは16億人を超える世界のムスリム。信用を積み上げ、海外展開も視野に入れる。「できない理由を探すのは簡単。1%でも可能性があるなら挑戦し続けたい」と情熱を燃やしている。

佐野 嘉紀氏

(取材・文/衛藤真奈実 写真/福永浩二)

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2017年04月04日
日本食レストラン 祭-MATSURI-
佐野 嘉紀氏
人気の日本食を揃えるムスリムフレンドリーレストラン
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