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チームワークと社長の愛が育む「自分磨き」

2012.08.10

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最近は会社単位で研修や勉強会を受講させる経営者が増えてきたが、すべての社員を「意欲的に取り組ませる」ことは難しい。そんな中アルミ加工業の株式会社関西金属製作所では「私の知らぬ間に勉強会まで始まった」と加藤社長が驚くほど、21名の社員は意欲的に行動する。勉強会は加工部門が自主的に開催。自社製品に関する知識を学ぶ場は、現場の各工程を見直したり、議論を交わしたりする機会にも。さらには「自社製品をもっと知りたい」と、事務部門の新入社員まで参加。この勉強会は数年来続いている。

世代交代を図るべく、15年をかけて毎年1~2人ずつ社員を採用。大切に育て上げた平均年齢36歳の若き社員達は、抜群のチームワークで仕事に取り組む。そんな姿をアピールしたいと、WEBサイトでは社員のブログや社内行事の報告を“自社製品より目立つ”ように掲載。記事やスナップ写真から伝わる団結力や人間的な温かみは会社の魅力となり、「こんな会社と仕事をしてみたい」と新規受注にもつながった。

昨年、社内では“読書ブーム”が巻き起こり、さまざまなビジネス書を読んだ結果、社員が自然と「経営の目的は顧客創造」と語るようになったという。こうした自主的に向上しようとする意欲もチームワークが背景にある。例えば「私の目標」カードを作成し、皆が通行する場所に掲示することで、全員が互いの達成状況を確認し合い、励まし合って成長するようになった。今年の12月には創業50周年を迎える。「お客様、協力会社とともに発展する」との想いを共有しつつ、新しい取り組みにも果敢にチャレンジしていく。

株式会社関西金属製作所

代表取締役

加藤 慎二

http://www.kankinss.co.jp/

各種形状にあわせ加工したアルミ製品を販売。オリジナル型材事業では、輸送
機器や照明、住宅設備、医療機器など35以上の業界に、1500種を超える製品の納入・コーディネート実績を誇る。近年は小ロット品の特急加工にも対応。