メンズ化粧水のブランド再整備を副業人材に依頼
「あなたの一瞬を一生の輝きにする」という理念のもと、サービス（研修・コンサル）×プロダクトで、ビジネスパーソンの印象向上サポートを行う株式会社STYLEC。代表の八木氏はキャビンアテンダント時代、ビジネスパーソンにとって「印象向上」は自らに自信を与え、ビジネスや人生を成功に導く武器になると実感し、アメリカで国際イメージコンサルタントの資格を取得。印象マネジメントにかかわる企業向け研修やセミナーの講師として活動をはじめた。
2019年にSTYLECを設立。人と会ったときに最初に着目される顔にフォーカスした八木氏は、メンズスキンケアブランド「ROGEN（ロージェン）」をリリース。新卒採用の社員と2人で、商品企画から販売、カスタマーケアまで取り組んだ。「はじめてのBtoC型ビジネスで、試行錯誤しながらマーケティング戦略を立てましたが売上げに結びつかず、どうやって再整備すべきか悩んでいました。そこで、副業プラットフォームでデジタルマーケティングに詳しい人材を募集したんです」。
スキルアップを求める人、実力を広く活かしたい人、大手企業に勤める人など13名の応募者のうち9名と面談。そして、BtoC型商品の開発経験が豊富で、コピーライティング、SEO対策まで幅広い知識をもつフリーランスの男性を採用した。「想像以上にレベルの高い人材が集まって驚きましたね。採用は1名だったのでかなり迷いましたが、面談者の中には今でもSNSなどでつながっている方もいるんですよ」と話す八木氏。まずは、採用者に自社製品のターゲットやブランディングの検証を依頼。次に、マーケティングの基礎を教わりながら、コンセプトの見直しや訴求方法の整理などを一緒に行った。5カ月間の契約で直ちに効果が出るものではなかったが、資金がない企業にとって、経験者とマーケティング戦略の見直しができ、自社にノウハウが蓄積されたことはメリットだ。「副業人材の魅力は即戦力。外注ではなくチームのメンバーとして働いてもらえます。リモート勤務が可能なら国内外どこにいる人でも採用でき、日常のやりとりもビジネスチャットでスムーズ」。ただ、採用にあたっては、自社の仕事の進め方やコアタイムがその人の副業スタイルとマッチするか、何が提供でき、何時間携わってもらえるかの事前確認は必要だという。「今後も副業人材などの力を借りて事業を推進し、印象向上だけでなく、ビジネスやライフスタイルまでサポートできるブランドをめざします」。
代表取締役・国際イメージコンサルタント 八木 理恵氏
（取材・文／花谷知子 写真／福永浩二）
株式会社STYLEC（スタイレック）
代表取締役・国際イメージコンサルタント
八木 理恵氏
事業内容／研修・セミナー事業、化粧品事業、スクール事業、個人向けイメージ コンサルティング
