教材開発を通じ、キャリア、スキルを見える化

 
専門性の高いノウハウを持つ経営者らが長年培ってきたキャリア、スキル、ノウハウ、想いをもとに、唯一無二の教材にして見える化するサービスを提供している。

社内教材や検定に活用すれば、コロナ禍でもランニングコストのかからないきめ細やかな研修制度が構築でき、また、巣ごもり需要で成長が見込まれる生涯学習市場に対して新しい教材を販売し収益を生み出すこともできる。

「信念を持って仕事に向き合ってきた人は、その人ならではの仕事の原理、原則を構築しており、それを裏付ける想いもある。単なる受け売りの内容なら私がかかわる必要はない」ときっぱり。

大切にしているのは自らで自分のキャリア、ノウハウ、想いを自身で見えるように仕向け、その価値に気づいてもらうこと。「暗闇から一筋の光が当たるとすっと先が見えるでしょう?その黒子役を果たしたい」と新川氏は自らの役割を説く。

 
おもちゃメーカーでマーケティング業務を経験。結婚を機に退職、出産した。出産後に再就職し、営業トップの成績を上げたが、心が満たされることはなかった。

仕事とは別に、子育てに悩むママ友におもちゃメーカー時代のスキルを生かして教材を作り、講座にした。子育てをテーマにしたシリーズ講座の評判が広がり、自治体などからの依頼を中心に8年で1万人動員した。

知らず知らずのうちに身につけていたスキルで人の心に火をつけられることに喜びを感じた。「自分にしかできない生き方こそ最強のキャリア形成」と、今年に入って会社を辞め、起業を決意した。

 

 
明るく、力強い話しぶりから、華やかな人生を歩んできたように思われがちだが、小さい頃に家庭が崩壊するのを目の当たりにした。さらに10年ほど後遺症に苦しんだ足の大ケガ、氷河期と言われた就職、離婚を経験した。「これまでの人生は山、谷でなく、谷と谷底しか経験してこなかった」と苦笑する。

起業した今、ようやく地平に這い上がり広い世界を見渡すことができた。「なんでもっと早く起業しなかったんだろうと後悔している」。暗闇に光を当てるという自身のミッションは国内にとどまらず「貧困にあえぐバングラデシュの見えない資源を見える化し、経済を潤すこと」までを見据えている。

 
それぞれの人に幸運が下りてきますようにとの思いを込めてつけられた「ラックミー!」のサービス名。とくにコロナ禍で生まれた格差には目をつぶっていることができなかった。1人でも多くの人に逆境から光を見出してほしいとの思いが通底している。そして自身にとっても、起業とともに「大逆転の人生」が始まろうとしている。

 

代表 新川 智子氏

 
(取材・文/山口裕史 写真/福永浩二)

2021年10月04日
ラックミー
代表  
新川 智子氏
事業内容/教材の制作プロデュース

今月の町工場で働くオトコマエ

ゲンバ男子

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