Vol.21 初詣参拝者数で全国7位の住吉大社を擁する「住吉区」
令和に入って初めての正月を迎えた今年、皆さんは初詣を済ませたことと思いますが、どの神社/仏閣へ行かれましたか?大阪府下で最も多く参拝者が訪れるのが住吉大社です。
公式統計ではないので、数値の信憑性は保証できませんが、新年三が日の人出ランキング(例年)で、住吉大社は全国で第7位、約232万人が訪れるそうです。
関西圏では伏見稲荷大社が第5位(約250万人)で、それより上位は人口が多い首都圏の神社/仏閣が占めています。大阪府下では成田山不動尊が第19位(約70万人)につけています。
同サイトでは、人気ランキングも公表しており、それによれば「すみよっさん」は全国トップ、平安神宮が第2位、伏見稲荷大社が第5位です。
大阪府下では成田山不動尊(寝屋川市)が第9位、大阪天満宮が第10位(人出は約50万人、北区)、今宮戎神社が第12位(約5万人、浪速区)、四天王寺が第15位(約10万人、天王寺区)、露天神社(お初天神)が第19位(約3万人、北区)に位置しており、人気ランキングにおいて、大阪市内の神社/仏閣は20位以内に5つも入っているのです。
以上は正月三が日の人出ランキングですが、大阪・関西には1月9~11日に開催される「十日戎(えべっさん)」のお祭りがあります。
西宮神社の“開門神事福男選び”は一番福をめざして疾走する様子が例年TVで全国放映されますが、大阪では今宮戎神社が有名です。両神社ともに、「十日戎」期間中の人出は約100万人とされています。それ以外にも大阪には堀川戎(北区)と布施戎(東大阪市)があります。
また、大阪天満宮では、平成18年に上方落語の寄席:天満天神繁昌亭が開館したことを記念して、長らく途絶えていた「福笹吉兆の授与」などが復興されました。
1月以外にも色々な祭りや催しがあります。一例として、夏には大阪の代表的な祭りである、「愛染祭」、「天神祭」、「住吉祭」が連続的に開催され、秋には「だんじり」が各地で催され、多くの人で賑わいます。
このように、各神社仏閣では創立の歴史・経緯などにもとづき、独自の催事を年間を通じて実施していることから、日別などの連続的な参拝者数データなどがあれば、より深みのある分析が可能となるのですが、望むべくもないのが現状です。
しかし、カメラの画像認識機能が飛躍的に向上し、人数カウントが相当に高い精度で可能となりつつあります。そうした機能を活用することで、入場制限を的確に実施し、参拝者の安全な歩行を確保できるメリットに気づけば、遠くない将来にはより正確な参拝者数データが活用できる時代が到来することとなりましょう。
(取材・文/大阪産業創造館 徳田裕平)