消費者の声を商品開発に反映!社内の「判断する力」も高まった
消臭アイテム「デオモン」を開発し、東急ハンズやロフトをはじめとするバラエティショップなどで販売を行うプラスト株式会社。同社の母体は、ゴルフ練習場や学校のグラウンドなどに設置される防球ネットの製造・販売・施工を行う会社だ。デオモンは、「ネットを使った新事業を」というところから誕生した。
「ごみ置き場で使われるカラスよけネットがアイデアの出発点です。あのネットに消臭機能を持たせ、店頭で実演販売を行うと評価は上々でした。販売先にはマンションの管理組合や個人宅を想定。ところが、営業が思ったように進みませんでした」。
こう振り返るのは、デオモンの開発から営業までを担当する今津氏。商品力には自信があっただけに、なぜ売れないのか悩みも大きかったと言う。そんなときに、取引先の銀行を通じて「サンソウカンdeモニター会」を紹介された。消費者の声を直接聞くことができるとさっそく利用を決めた。
モニター会員からは、「どうやって使ったらいいかわからない」という声があった。「私たちは『においが気になるところにどこでも使えますよ。ご自由にお使いください』とPRしていたのですが、それが逆効果だったのです。用途を絞り込み、提案することの大切さを学びました」。
モニター会では、暮らしの中でにおいに困る場面もヒアリングした。その結果、トイレ、くつ、排水口という3カ所が浮かび上がった。そこから商品特性であるネットとの相性を考え、くつ用と排水口用の2商品に絞り込んで開発し直すことを決めた。
また、「かわいくない」というデザインに対する指摘も数多く受けた。そこで、専門家に依頼し、商品名を「においをやっつける(デオドラント)モンスター」の意味を込め、現在の「デオモン」に変更。さらに、商品名と連動したかわいらしいパッケージデザインにした。
モニター会を利用したことで、マーケティングについて一層勉強するようになったと振り返る今津氏。その結果、モニターの声に優先順位をつけたり取捨選択したりという“判断する力”を養えたと言う。「実は、以前は他者の意見に右往左往するばかりでした。それが結果として、『ご自由にお使いください』という、便利そうに見えて実は不親切な提案につながっていたように思います」。
現在、バラエティショップなどで着実に販路を開きつつある「デオモン」。「実演販売したときと、そうではないときの売上げの差が大きい」という点が現在の課題だという。効果を可視化し、より多くの人に商品を手にとってもらう方法の構築に向けて、さらに知恵を絞っている真っ最中だ。
(取材・文/松本守永)
★「サンソウカンdeモニター会」を活用してみたい!と思った方は、まずは無料の説明会にご参加ください!
【セミナー】消費者の声を商品に活かす!サンソウカンdeモニター会活用説明会&アンケートセミナー
★女性200人に商品の意見を聞くチャンス!「消費者モニターイベント」に出展しませんか?
<出展企業募集>【消費者モニターイベント】働く女性や主婦が大集合!〜女性200人に商品の意見を聞くチャンス〜