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ビジネスのピッチ駆ける元Jリーガー

1993年のJリーグ誕生から20年。元Jリーガー(選手)によるサッカースクールも各地で展開されているが、技術向上だけにとどまらず教育事業の一環として行っているフットボールナビゲーション(神戸市中央区)は珍しい存在だ。

仲里航(なかざと・わたる)社長は高校卒業後の2003年、ヴィッセル神戸にディフェンダーとして入団。その後、FC琉球(当時、九州リーグ)に移籍し、JFL昇格に貢献する活躍をしたが、Jリーグでの公式戦出場を果たせないまま、JFLリーグ戦38試合出場、得点1という結果を残して07年末に引退した。

「Jリーガーになることが夢で努力してきたから、辞めてからの夢を思い描いていなかった」という仲里氏。引退後は古巣のヴィッセル神戸で法人営業を担当。ビジネス経験もなく選手としての知名度も高くなかったことからアルバイト契約での再出発だった。「元Jリーガーといっても、だれも知らない、見向きもされないところからのスタート。とにかく考えられること、やれることはなんでもやった」と、努力と工夫を重ね、翌年にはトップセールスを記録。次なる夢を模索しながらビジネスのピッチを駆け抜けた。

そして11年、「子供たちの夢をはぐくみ、家族の笑顔を増やし、世の中にたくさんの幸せを創造し、夢と希望に満ちた、幸せな社会をつくる」ことを理念に同社を設立。選手時代、子供らに簡単な指導を行った際、予想もしなかったような感謝の言葉を受けた経験が原点だ。

子供らには夢を持ち、目標に向かって努力することの大切さを伝えている。夢をわかりやすくイメージさせ、スケジュールに落とし込むまでの5つのステップから構成されている「ドリームノート」はその一例。スタッフや保護者がこどもと真剣に向き合うためのツールとしても役立っている。

また、大人向けのスクールも天下茶屋や住之江、三宮で開校。初心者が多いこともあり、参加者間の交流を深めるスタイルが好評だ。自身同様に志半ばで引退した選手のセカンドキャリアの受け皿となるべく、事業の拡大をめざしている。
(大阪産業創造館 シニアプランナー 塚田義)

フットボールナビゲーション

▲自らの経験をもとに「夢の実現」の大切さを伝える仲里氏

2013年08月26日
フットボールナビゲーション株式会社
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