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「縦割り×横串」で現場の課題を全社で解決

営業と現場というのは時として利害がかみ合わず、意見が対立するものです。前職は自動車ディーラーで営業の仕事をしていたのですが、整備士とよくもめたもんです。でも仕事を離れて飲みに行くと「なんやコイツ、けっこうええヤツやん」っていうのも多かったんですよね。

ちょうど10年前、28歳で家業であるこの会社に入った際も同様でした。当社は企画営業、デザイン、生産技術(印刷・加工)の3つの部門に分かれているのですが、部門間での情報共有や意見交流が少なく、いわゆる縦割りの組織になっていたんです。わかりやすく言えば、たとえばデザイン部門は営業に対して「もっとええ仕事とってこいよ」と不満を抱き、営業はデザインの人間に「もっとええもんつくれよ」といった具合です。でもこれって社内の問題でお客さんには関係ないですよね。お客さんは明成孝橋美術という会社がつくった成果物を期待されているわけで、社内で壁をつくってもしゃあないでしょ。

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そこで企画営業、デザイン、生産技術という縦割りの組織構造に、新たに横串機能として「品質」「納期」「価値(価格)」を追究する3つのチームを設けたんです。各部門のスタッフは3つのチームのどこかに所属し、自分の部門だけでなく、所属チームの問題にも対処します。たとえばデザイン部門Eさんは納期チームに所属し、自分のデザインだけでなく、営業企画や生産技術の納期についても検討する、という具合です。(下図)

縦割りの組織だと、デザイン部門の人は自分が担当する案件のデザインの品質や納期しか頭にありませんよね。だから営業からいきなり急な仕事を持ち込まれると、「そんな短期間でできるか!」とケンカになったりするわけです。でも横串機能としてチーム制を取り入れたことで、デザイン部門の中にも営業企画の納期を思考する人が存在するため、営業の都合も理解したうえで対策が打てるわけです。

このように縦割り(部門)と横串(チーム)がクロスする組織構造に変革したことで、部門の壁を徐々に取り払って、全員一丸となってお客様に喜んでいただける成果物の品質、納期、付加価値を創造できるようになりました。
最初は反発もありましたよ。「これをやってどんなメリットがあるの?」って。でも「何でもやってみなわからへん、とりあえず始めようや。最低限、いまよりよくなるやろ」と(笑)。そんな感じで走りながらスタートしたんですが、いまでは仲間である社員の協力のおかげでしっかり機能していますよ。ホント、すべての仲間に感謝です。ありがとうございます!!

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▲組織編成の図。営業企画部門に所属するAさんは、品質チームとしてもデザインや生産技術の向上を図る。

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▲スタッフ自らが立案して始めたトラブル情報の社内共有。発生したトラブルの原因と解決方法について、その案件に関わった全チームが、内容を回覧することで、トラブルが大幅に減少したという。「書類作成が目的ではなく、仲間と共に気付くことがポイントなんです」と孝橋氏。

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▲朝礼では円になって、日替わりで担当する司会者が3分間スピーチを行う。「プライベートの意外な一面が見えて、お互いの距離が近くなりました」と孝橋氏。

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▲月に1度、全チームが集まるミーティングを開催。年次年齢に関係なく就任した各リーダーがチームの状況を報告する。

2013年07月08日
株式会社明成孝橋美術
代表取締役  
孝橋 悦逹氏

設立/1984年
従業員数/20名
事業内容/化粧品パッケージなどの印刷・加工に強みを持つ。企画・デザイン・印刷加工の三位一体で、「売れるパッケージデザイン」を提案するのが強み。

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