スタッフ連載

どーする?親の商売、 ベンチャー型事業承継を学ぶ「ガチンコ後継者ゼミ2018」

2015.10.27

関西大学(2018年4月~7月、千里キャンパス 毎週金曜日4限)

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家業を継ぐべきか、継がざるべきか。
難しい問題です。

でも!

「家業は斜陽産業だ、将来性はない」、「親と同じ商売をするのがいやだ」と家業を継ぐ人生にモヤモヤしている人は、ぜひ履修してください。
あと「親の会社は順風満帆だ」と思っているキミも受講したほうがいい。

この講義、そんなキミならたぶん絶対オモシロい。
この講義の先生は家業を継いだ現役社長、受講生は実家が商売を営んでいる学生。
要するに先生も学生も「たまたま経営者の家に生まれてしまった人間シバリ」で行われる大学の授業です。

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とはいえ、安心してください。
この講義は継ぐか継がないかを「いま決める」授業ではありません。
なぜなら皆さんが本当に覚悟を決めなきゃいけないのはずーっと先だから。
大事なのは「いま家業に向き合っておくこと」。

ずーっと頭の隅っこに引っかかっていながら考えることを先送りにしている家業の存在。
三か月間限定で同じ境遇の人たちと一緒に向き合ってみませんか?

そして、あなたが親の商売で新しいビジネスを起こすとしたら?

この講義では、先代から受け継いだ経営資源に、自分で探してきた何かを掛け算して、新しい価値を社会に生み出す「ベンチャー型事業承継」を実践しているアトツギベンチャー社長が先生としてやってきます。

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笑いあり、涙あり。
将来、皆さんが人生の決断を迫られる局面で相談できる、一生の仲間と出会える場でもあります。
2018年は春季(4月~7月)、関西大学で開講予定です。

「たまたま経営者の家に生まれちゃった」関西大学の学生の皆さん、
今春、大学のキャンパスでお会いしましょう。

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【関西大学「ガチンコ後継者ゼミ」実施概要】

講義名:商学部産学連携科目「ビジネス研究(次世代の後継者のための経営学)」
※他学部の学生も受講ができます。
通称:~ベンチャー型事業承継を学ぶ~「ガチンコ後継者ゼミ」
対象:全学部、全学科 2年生以上(2単位)
期間:H30年4/6~7/20  5/4を除く毎週金曜4限 14:40~16:10
場所:関西大学 千里山キャンパス 第二学舎B301

<講師陣 ※敬称略>
◆4月6日 ガイダンス/自己紹介
株式会社千年治商店 代表取締役/
大阪イノベーションハブ チーフプロデューサー 山野千枝

◆4月13日 専門家講義 「事業承継の本質と後継者のキャリア」
株式会社 後継者BC研究所 代表取締役 大島康義

◆4月20日 グループ討議 「自分を知る」ハタチの人生を棚卸し<ライフライン>
株式会社千年治商店 代表取締役 大阪イノベーションハブ チーフプロデューサー 山野千枝

◆4月27日 経営者講義 「100年続く靴卸問屋の四代目、始めたのは神戸元町発レザーブランド」
株式会社喜市 代表取締役 片山 喜市郎

◆5月11日 発表 「我が家の創業ストーリー」
株式会社千年治商店 代表取締役 大阪イノベーションハブ チーフプロデューサー 山野千枝

◆5月18日 経営者講義  「元CAは、3代目跡取り娘 ~私の実家は、奈良の小さな靴下工場~」
株式会社鈴木靴下 鈴木みどり

◆5月25日 経営者講義  「ものづくりの力で感動を届ける!」〜堀田カーペットの歩み〜
堀田カーペット株式会社 代表取締役 堀田 将矢

◆6月1日 経営者講義 「家業の印刷塗料卸はいつの間にかITクラウド企業に」
株式会社鈴木商店 代表取締役 鈴木史郎

◆6月8日 経営者講義 「ベンチャー型事業承継」
株式会社サンワカンパニー 代表取締役社長 山根 太郎

◆6月15日 専門家講義 「後継者たる者、起業家のように後を継げ」
ウミガメエバンジェリスト 加藤順彦
http://katou.jp/
http://LENSMODE.com

◆6月22日 経営者講義 「留学中に家業が窮地に。死に物狂いで臨んだ事業再建」
アチハ株式会社 代表取締役 阿知波 孝明 http://www.achihagumi.co.jp/

◆6月29日 専門家講義「ファミリービジネス概論」
◆7月6日 グループ討議「家業でイノベーション、新規事業を考える」
◆7月13日 グループ討議「家業でイノベーション、新規事業を考える」
◆7月20日 発表会・総括
株式会社千年治商店 代表取締役 大阪イノベーションハブ チーフプロデューサー 山野千枝

 

<後継者ゼミで伝えていること>
(1)なんだかんだ言っても「家業が生み出した利益」のおかげで大きくなった
(2)親と同じことをするのが事業承継ではない
(3)負の資源もあるけど、すでに経営資源があるなんてものすごいアドバンテイジ
(4)でも経営者になるって相当な覚悟が必要
(5)ファミリービジネスならではのゴタゴタは起こるもんです、衝突上等
(6)やりたいことを「親の会社の資源を利用して実現するなら?」と考えてみる
(7)「親の会社を乗っ取りたい」と思えなければ継がなくていい
(8)親の会社に入るまで家業に関係なくやりたい仕事をする。その代り死ぬ気で頑張って力をつける
(9)決断は突然迫られる。しかも自分の事情は関係ないタイミングで。
(10)最後の決断は自分ですること。言い訳しない人生を。

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【講師プロフィール】
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山野 千枝(やまの ちえ)
公財)大阪市都市型産業振興センター 広報担当フェロー
大阪産業創造館・大阪イノベーションハブ チーフプロデューサー/元Bplatz 編集長

1969年生まれ、岡山県出身。専門はファミリービジネスの事業承継、広報ブランディング。1991年関西学院大学卒。ベンチャー企業、コンサルティング会社を経て、大阪市経済戦略局の中小企業支援拠点「大阪産業創造館 」の創業メンバーとして2000年より参画。広報主幹、事業部長などを歴任。また2001年の創刊以来、ビジネス情報紙「Bplatz」の編集長として、多くの経営者取材に携わる。関西圏の大学で、親が商売を営む学生を対象に「ガチンコ後継者ゼミ」を主宰し、教鞭をとる。

2016年には、会社の歴史を活用した採用ブランディングや社史制作を手掛ける株式会社千年治商店を設立。また、近畿経済産業局のベンチャーエコシステム構築事業「Next Innovation」では、全国で初めてベンチャー政策の対象に中小企業の若手後継者を定めたアクションプランを提言。「ベンチャー型事業承継」の伝道師として国や自治体と協力し、言葉と定義を日本に定着させるために奮闘中。

「存続力は競争力」をテーマに講演実績も多数。アセアンの経営者を対象に日本の長寿企業文化についての研修などを通して、永続経営の価値を広く伝えている。

◇その他の役職
株式会社千年治商店 代表取締役
経済産業省 近畿経済産業局 「Next Innovation」事務局 プロジェクトリーダー
関西大学(2013年~)「後継者ゼミ」 非常勤講師
関西学院大学(2011~17年)・甲南大学(2012~14年)
マイクロ波化学株式会社 広報顧問