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大阪産イチジクのタルト創作

大阪市東住吉区の「みどり製菓株式会社」は高級半生菓子を製造する老舗。特に盆のお供えなどにも需要が高いゼリー菓子は、OEM(相手先ブランドによる生産)受注も多く、小ロット生産にも対応してきた。

百貨店や量販店、菓子問屋、土産物問屋など、取引先を全国に拡大する中、翠紀雄社長は「全国に通用するような、大阪ならではのお菓子をオリジナル商品として作ってみたい」と考えるようになった。

これまで、地元の住吉大社をモチーフとした葛餅「墨よし」や、同じく葛を使用したスプーンで食べるタイプのみたらし団子など、半生菓子メーカーとして従来の生産体制で製造できる商品を開発してきた。

2013年には、取引先を通じて紹介された大阪府立大の研究室の学生からアイデアを募集し、2年の開発期間の末、羽曳野市産のイチジクを使用したカップスイーツを完成させた。

さらに、駅や空港の土産物売り場などでも人気となる商品にしようと、種類も増やす課題に取り組んだ。

そこで学生からアイデアを再募集し、開発したのがイチジクのタルトだ。

これまで製造したことがない焼菓子の開発で、設備投資も必要となる大きな決断だった。収穫期間が短く、移動や保存も難しいイチジクを原材料とするため、府立大のバイオ研究チームと産学連携。乳酸菌を使い、イチジクをポリフェノールがある皮ごと発酵させ、冷凍保存する技術も開発した。

さらに、消費者モニター200人から意見を聞いたところ、「イチジクの風味が足りない」「商品名を聞いただけでは、イチジクのお菓子と分からない」などの意見もあり、味やネーミング、パッケージに改良を重ねた。

こうして完成した商品について、翠社長は「大学の教員や学生、農家の方々など、たくさんの人の想いが詰まっている。新しい大阪の定番土産として全国に発信していきたい」と話す。7月に販売を開始する予定だ。

(大阪産業創造館 プランナー 住友綾子)

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▲イチジクのタルトを創作した翠紀雄社長

 

2015年06月29日
みどり製菓株式会社

本社住所/大阪市東住吉区東田辺3-2-1 業務内容/半生菓子の製造卸業、OEM生産 営業時間/午前9時~午後6時 休 業 日/第2・4土・日曜と祝日

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