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昔懐かしいウイスキーボンボンを若い世代へ

「ボンボン菓子」とは砂糖のシェルで素材をコーティングしたものの総称で、中にウイスキーが入ったものを「ウイスキーボンボン」と呼ぶ。丸赤製菓糸田川商店はボンボン専業メーカーで、全国シェアの約7割を誇る。

ウイスキーボンボンの製造を始めたのは約60年前。「当時は甘いお菓子自体が珍しい時代。百貨店に行列ができるほどよく売れていたようです」と常務の糸田川氏は語る。

割れやすいため、ほぼ手作業で行われる製造工程。

割れやすいため、ほぼ手作業で行われる製造工程。

ボンボンは少しの衝撃で割れるため、人の手で優しく扱わなければならない。だから現在も生産はほぼすべて手作業だ。まず炊き上げた糖蜜にお酒を入れて撹拌する。それをコーンスターチの粉を敷きつめた型枠に流し込み、1日寝かせる。すると糖蜜が結晶化してシェル状になり、中にお酒だけが残る。「とくに神経を使うのがコーンスターチの管理。少しでも湿気を含むと糖蜜が結晶化しなくなる」という。

チョコがけの工程。

チョコがけの工程。

これだけ手間暇かけてつくるボンボンだが、最近は店頭で見かける機会が減ってしまい、ボンボン自体を知らない人も多い。「でも試食してもらうと、美味しいと喜んでくれる若い方が多いんですよ」。そう笑顔を見せるように、現在は若い世代に向けた商品開発に力を注ぐ。たとえば梅酒やゆず酒を詰めたり、ノンアルコールタイプを打ち出したり趣向を凝らす。

蔵元と組んだ焼酎ボンボンは初のオリジナル商品。焼酎のラベルや瓶を再現し、パッケージは自社のロゴをデザイン。

蔵元と組んだ焼酎ボンボンは初のオリジナル商品。焼酎のラベルや瓶を再現し、パッケージは自社のロゴをデザイン。

今年のバレンタインデーは初の自社商品を開発。焼酎やワインなど6種類展開し、パッケージにもこだわり販売すると即完売。追加生産分も売り切れた。「今後も昔の味を守りながら、世代を超えて愛される商品にしたい」と意欲的だ。

常務取締役 糸田川 優子氏

常務取締役 糸田川 優子氏

(文・写真/高橋武男)

2015年05月07日
株式会社丸赤製菓糸田川商店
常務取締役  
糸田川 優子氏

資本金/1,000万円 設立/1959年 従業員数/20名 事業内容/ボンボン専業メーカーで、年間生産量は約50トン(約125万個)。季節により変動もあるが、約50種類を製造販売する。

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