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【あぁ、麗しのファミリービジネス】Vol.12 日本の長寿ベンチャー、引き継ぐのは挑戦のバトン

いやいや、流れが来てますよ、間違いない。これまで「排他的、利己的、ボンボン社長」などなど、ネガティブに語られることが多かった「同族経営」。これまで起業家礼賛一辺倒だったメディア各社が最近になって後継経営者の活躍を取り上げてくれるようになってきました。

とかく日本では、起業家の輩出が少ないことが問題視されます。いや、確かに起業も大事。国が起業創業と連呼するのもわかる。でも!!!日本人は、ゼロから立ち上げるより、1を2にしたり、10にしたり100にしたりするほうが断然得意だと思うんです。実際、後継社長が先代から引き継いだ経営資源をベースに生み出したイノベーションは数知れず。

それに長寿企業のほうが、時代の変化に柔軟だし、新しいチャレンジに積極的。長い歴史の中で、「挑戦なくして企業の存続なし」ということが代々語り継がれている。とはいえ、企業存続を危ぶませるほどの無茶な挑戦をしないのもこれまた長寿企業の特長。現状の経営資源を徹底的に検証しながら、自社の強みをベースに手堅い作戦で勝負して得点を重ねる。資源のない小さな島国が経済大国としてこれまでやって来られた理由がここにあるような気がしてなりません。

事業が成長したら会社をモノのように売却する諸外国と違って、「企業存続こそ経営者の使命」と考える経営者が多いことも日本。「じいさんが苦労してつくった会社を俺の代で潰すわけにいかん」「会社をいい状態にして息子に引き継ぎたい」… 家族だからこそ生まれる覚悟をベースに、バトンを繋いだ後継社長たちが「起業家のごとく」挑戦したことで、どれだけ多くの製品や技術が生み出されてきたことか。

シリコンバレーのベンチャー企業に負けてへんで。海外メディアが「日本のベンチャーは長寿企業」特集を組む日も近いぞ!NIPPONのファミリービジネス、バンザーイ!

【筆者Profile】

yamano

大阪産業創造館 山野 千枝
本紙「Bplatz press」編集長。
数多くの中小企業を取材する中で、家業を受け継ぎ、事業を展開する経営者の生き様に美学を感じる一方、
昨今の後継者不在問題を憂いて「ファミリービジネスの事業承継」をテーマに
現役の後継社長とともに関西学院大学、甲南大学、関西大学で教鞭をとる。
実家も四代続くファミリービジネス。

2014年08月08日
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