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話題づくりで若い世代の心をわしづかみ

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注文してから約1分。揚げたてのアツアツが黄色い紙包みに入って手渡された。8種類あるスパイス、トッピングソースの中から好みの味を選んでかけてみる。スティック状になっているため、歩きながらでも食べやすいことも人気の理由の一つだ。から揚げを手軽なスナック食として定着させた“立役者”ともいえる「金のとりから」。だが、誕生までの道のりは平坦ではなかった。

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鶏肉と鶏肉を使った惣菜の卸を手がけてきたシマナカが「消費者の声を商品開発に生かせれば」と小売への進出を考えたのが2008年。焼き鳥屋、惣菜店などの案が出されたが、初期投資がかさむことから「却下」。「手軽に、美味しく、楽しく」をコンセプトに商品開発が進められた。手羽先、つまみ揚げ、から揚げを商品化し催事で対面販売を試みた。

だが売上げは「そこそこ」止まり。ヒアリングしてみると「何屋かわからない」「インパクトがない」との答えが返ってきた。「から揚げに絞り、目をひく店にしよう」。当初からプロジェクトにかかわった霜降氏の腹が決まった。

商品名は社内公募し、最も強い印象を受けた「金のとりから」に決定。ブランドカラーは「あの黄色い包み紙に入っている食べ物はなんだろうと道行く人に興味を持ってもらう看板効果を狙った」。

最もこだわったのが「揚げたてを短時間で提供すること」。揚げる時間は「1分」と決めた。スティック状の形が生まれたのは「火が通りやすいようにするため」。外側につける粉に工夫をし、揚げる時間が短くてもカリッとした食感が出るようにした。

1号店は2009年4月、京都・新京極にオープン。当初は苦戦したが、客層の中心であった10代、20代の口コミ効果が徐々に効いてきた。トッピングの一つにチョコレートを加えたことが話題を呼び、サイコロの目に応じた増量サービスなどゲーム性を取り入れた週替わりの販促策も若い世代の心を捉えた。2010年以降、若年層が集まるスポットを狙って関西だけでなく首都圏、さらには韓国にも進出を果たした。

2年ほど前には多くのから揚げ店がメディアに取り上げられブームの様相を呈したが「ブームが去れば淘汰される。勝ち残るには常に新たなことに挑戦し続けないと」と霜降氏は気を引き締める。すでに東南アジア市場への進出に向け調査も始めている。「から揚げにこだわらず新たな食材で店舗事業を広げていきたい」と業態拡大をにらんでいる。

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▲社内公募で決まった商品名「金のとりから」。発案者はまさかの嶋中社長。

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▲脂肪の少ないムネ肉を使ったヘルシーさも受け、購入者の6割が女性。

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▲現在、直営、FCを合わせ17店舗にまで広がっている。

▼【ロングインタビュー】キーワードはインパクトと話題性、空前のから揚げブームの大阪代表
http://bplatz.sansokan.jp/archives/1957

 

2014年03月07日
株式会社シマナカ
フードサービス事業部 課長  
霜降 芳男氏
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