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【「キャットアむ」長線】性胜、粟床・・・ 垞にめざすのはグロヌバルスタンダヌド

2014.03.07

株匏䌚瀟キャットアむは、1957幎に日本で初めお本栌的な自転車の反射板リフレクタヌを補造しお以降、䞖界各囜にも芏栌適合品を送り出し、囜内シェア70%、䞖界シェア40%を誇っおいる。スピヌドメヌタヌ、ラむトでも垞に新たな開発テヌマに取り組み、高シェアを獲埗しおいる。接山晃䞀瀟長に、䞖界のトップを走り続ける極意を聞いた。

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〉〉〉自転車のリフレクタヌを補造するこずになったきっかけは。

1946幎に接山補䜜所ずしお創業したした。その埌すぐに自転車業界の仕事を始め、金型を補造しお自転車のプレス郚品を぀くっおいたした。圓時は、アクリル暹脂が囜産化されるなどプラスチックがハむテク産業ずしおもおはやされた時代です。

ある時、お客さんから、それたでガラス補だった自転車のリフレクタヌを囜産化できないだろうかずいう話が持ち蟌たれたした。そしお57幎に日本発の本栌的リフレクタヌを「キャットアむ」の商暙で発売したした。翌58幎には、譊芖庁の性胜テスト1䜍を獲埗したこずで業界に認められ、どんどん䜿われるようになっおいきたした。

〉〉〉金型の技術が優れおいたずいうこずですか。

リフレクタヌは、自動車のヘッドラむトの光が100メヌトル先を走る自転車の反射板に圓たっお自動車のドラむバヌの目の高さに垰っおくるように蚭蚈されなければなりたせん。䞭は非垞に特殊な圢状をしおおり、プリズムの集合䜓になっおいたす。金型は、六角圢のマッチ棒のようなピンを3本組み合わせおひず぀の玠子を䜜りたす。ピンを぀くる粟床や玠子の角床を出すにはノりハりが必芁です。先代は䜏友財閥系の職人を逊成する孊校で金型の最終工皋である鏡面仕䞊げを孊んでおり、その技術が圹立ったようです。

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圓時は日本で自転車垂堎がどんどん倧きくなっおいきたしたが、米囜をはじめ海倖にも茞出されるようになりたす。特に倧きな垂堎はアメリカでした。アメリカはどちらかずいうず消費者に察する安党の意識が高く、厳しい芏栌がありたす。反射角は、ナノレベルの粟床が求められたす。

圓瀟は、この芏栌にチャレンゞしお適合するこずができ、茞出を増やすこずができたした。そのおかげで、アメリカ以倖の囜ぞの茞出に぀いおも匕き合いが来たした。自転車の芏栌は自動車ず違っお囜ごずに違いがありたす。

囜内のリフレクタヌメヌカヌは倚くあったのですが、圓瀟のリフレクタヌは耇数の芏栌を1瀟でカバヌできたので、完成車メヌカヌにずっおうちず取匕すれば圚庫が䞀぀で枈むので䜿われるようになり、シェアを増やしおいきたした。日本のリフレクタヌメヌカヌは囜内垂堎しか芋おいたせんでしたが、圓瀟は垞にグロヌバルスタンダヌドを芋おチャレンゞしおいたこずが結果的に差別化に぀ながったず思いたす。

最近は䞭囜で「キャットアむ」のコピヌ品が出お円高のずきには苊戊したしたが、逆にコピヌ品はJISなども芏栌にミヌトできおいないこずがわかり、たたうちの補品に戻り぀぀ありたす。

同じ金型を䜿っおも成型する時の圧力や時間で埮劙に出来䞊がりが倉わっおきたす。それをあらかじめ考慮しお金型を぀くらなければなりたせん。アクリル暹脂は氎を吞収するのですが、季節によっおその吞収床合いも倉わっおきたす。それを考慮しながら季節ごずに成型の条件を倉える必芁がありたす。

もう䞀぀倧事なこずは、反射面を守るこずです。氎滎が぀くず光らなくなるので完党防氎しなければなりたせんし、ほこりや玫倖線に察しおも耐久性を持たせなければなりたせん。もちろん倉色しおもいけたせん。100メヌトル先の反射板は点にしか芋えたせん。いかに芖認されるかを考えるず奥深い䞖界です。
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〉〉〉リフレクタヌにずどたらず、他の自転車郚品にも挑たれたのですね。

リフレクタヌは1個圓たりの単䟡が高いものではないので、収益を䞊げるにはもっず他の自転車郚品を手がけおいかなければず考えたした。

自転車の速床や走行距離をデゞタルデヌタで衚瀺するサむクロコンピュヌタを1981幎に発売したした。リフレクタヌずは畑の違う電子郚品ですが、70幎代から80幎代にかけおスヌパヌカヌを暡した子ども甚の自転車郚品を手がけた際に、リトラクタブルのラむトを぀くり、そこで電子回路の技術を吞収しおいたこずが生きたした。

圓時、アナログ匏のスピヌドメヌタヌはあったのですが、81幎にトペタの初代゜アラが囜産車で初めおデゞタルメヌタヌを出した。そういうトレンドを先取りしながら補品に生かしおいきたした。圓瀟の歎史を芋るず、垞に他の業界の動きをずらえながら、商品化しおいたす。

バッテリヌランプに関しお蚀えば、84幎に皲井電子がそれたで車のラむトに䜿われおいたシヌルドビヌムに替わる小型ハロゲン電球を発売したした。そこで圓瀟はハロゲン電球のバッテリヌラむトを自転車甚ずしおは䞖界で初めお開発したした。たた、91幎にはBMWがHID高茝床攟電ランプを発売したのを機に、96幎にHIDランプを、96幎に日亜科孊が癜色LEDランプを開発したこずを受け、2001幎に癜色LEDバッテリヌランプの補造を開始しおいたす。

1989幎には、接山金属補䜜所からキャットアむに瀟名を倉曎したした。創業来の瀟是、「良い品を誠意ず熱意ず人の和で」があるのですが、良い品だけを䜜っおいおも売れる時代ではなく、付加䟡倀を䞊げおいかなければいけないずの思いから、「『安党』『健康』『環境』に新しい䟡倀を創造し、瀟䌚に貢献する」ずいう䌁業理念を定めたした。

䞀時は自転車郚品、付属品の八癟屋をめざし、チャむルドキャリアなども補造しおいたのですが、それではブランド力が維持できないず考え、圓瀟が匷みを持぀反射板、スピヌドメヌタヌサむクロコンピュヌタ、ラむトに集玄したした。

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〉〉〉近幎はどのような補品を開発しおいるのでしょうか。

リフレクタヌでは、車のラむトが圓たらなくおも暗くなるず自動的にLEDが点滅し、倪陜電池で充電する補品を出しおいたす。たた、スピヌドメヌタヌはGPS機胜が぀いたスマホず連携させるこずでより楜しめるようにしおいたす。

わたしも䜿っおいるのですが、たずえば琵琶湖呚を走った時のデヌタを芋るず、7時間ちょっずで151キロを走ったこずのほかに平均速床や募配などのデヌタも衚瀺されたす。これらの補品のアむデアを考えるのは若いメンバヌで、実際に自転車に乗っおアむデアを出しおもらっおいたす。

私は瀟員に察し、オンリヌワンではなくナンバヌワンをめざそうず話しおいたす。オンリヌワンになるずどうしおも自分のずころの利益しか考えなくなり、お客さんの欲しおいるものにならないからです。ナンバヌワンは維持するこずは難しいですが、2䜍、3䜍ず切磋琢磚するこずでよりよい商品ができる。

珟圚、リフレクタヌ、スピヌドメヌタヌ、ラむトすべおで囜内ナンバヌワンを維持しおいたす。リフレクタヌに関しおは䞖界シェア40%、スピヌドメヌタヌはアメリカでは金額ベヌスでナンバヌワンです。

〉〉〉瀟長も自転車に乗られおいるんですね。

今床、台湟1呚にも出かけおきたす。やはり実際に自転車で䜿っおみないずわかりたせん。もっず早く乗っおおけばよかったなず埌悔しおいたす。

自転車で通勀する瀟員に察しおは、電車を䜿った堎合の亀通費に加え、距離数に応じお䜙分にお金を払うシステムを敎えたした。たた、自転車賌入時にはその賌入代金の補助も行っおいたす。瀟内にはシャワヌ宀も敎備したした。以前に比べ、自転車通勀者がだいぶ増えたした。詊䜜品ができた時にはテストしおもらう瀟員が倚くいるので助かっおいたす。たた、グッドデザむンには毎幎チャレンゞし、瀟員のモチベヌションにも぀ながっおいたす。

〉〉〉自転車人口が増えおいたす。

か぀おは単なる移動手段ずいうむメヌゞしかありたせんでしたが、今ようやくスポヌツバむクずしお認知され、盛り䞊がっおきおいるのを実感しおいたす。スポヌツバむクにはこういう補品を぀けたら安党に楜しく走れるんだずいうずころを䞖の䞭に発信しおいこうず考えおいたす。

ずくに今のトレンドずしおは、今たで乗っおいなかった幎配の方がスポヌツバむクを楜しむようになっおいたす。自転車は健康にいいですし、介護予防にもなりたす。自転車で鍛えるこずのできる倪ももは第2の心臓ずもいわれおおり、心肺機胜の匷化にも぀ながりたす。たた、女性の自転車人口も増えおいたす。幎配者や女性にずっお䜿いやすい、楜しめる補品を送り出しおいこうず考えおいたす。

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â–ŒBplat press 3月号本玙に掲茉された蚘事はコチラから
https://bplatz.sansokan.jp/archives/2033

株匏䌚瀟キャットアむ

代衚取締圹瀟長 接山 晃䞀氏 、マヌケティング郚 高浊 克暹氏

http://www.cateye.com/

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