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高い技術力で樹脂製品のコスト削減

1961年から生活用品メーカーなどのプラスチック製品の金型を作り続ける宮崎鉄工金型株式会社(大阪市平野区)は、独自のミキシングノズルを開発し、プラスチック製品の生産コスト削減を実現した。長年の経験を生かし商品の企画デザインも請け負い、時には販路の紹介まで行う。

「あそこに行けばなんとかなる」と相談に訪れるメーカー担当者は少なくない。相談で多いのは「できるだけ安く生産したい」だ。「工夫して問題を解決するのがおもしろい」という福田忍社長は、この難題に取り組む。

まず目をつけたのは不要なプラスチックをリサイクルした再生材料。安く手に入るのだが問題点もある。さまざまな樹脂が混在しているため、品質や色にムラが出やすいのだ。通常の材料よりもしっかり混ぜ合わせなければならない。

この問題を解決するため、樹脂を混ぜ合わせて金型に注入するミキシングノズルを改良。試作品をつくっては取引先で試してもらい、データを集めた。2年の試行錯誤を経て、内部にドリルのようなパーツを組み込むことで、樹脂をしっかり混ぜられるノズルがようやく完成した。

このパーツは交換できるように設計されていて、樹脂の特性に合ったパーツに取り換えられるほか、洗浄も簡単に行える。従来品では洗浄やメンテナンスの際に製造業者へ送り返さなければならなかったので、時間と費用を削減できる。さらに、複数の機器で使いまわせるように接合部の部品にも交換性を持たせる工夫も。部品を多数購入する必要がなくなるため、導入コストも節約できる。

手応えを感じた福田氏は、この製品を「ハイミックス・スーパーハイミックス」と名づけて販売を開始。すでにプラスチック製品のメーカー数社が生産工場に導入した。

「コスト削減のために海外生産の金型を使うメーカーが増えた。そのため、国内生産の需要が減り、廃業する同業者も多い。このままでは国内生産の金型がなくなってしまう」と福田氏は懸念する。「精度や耐久性など勝負できる要素はある。頑張って続けてほしい」と息子の龍馬氏に望みを託す。

(大阪産業創造館 プランナー 畑朋宏)

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▲福田忍社長(写真左)は息子の龍馬氏(同右)に金型のイロハを伝授し、国内生産の振興を願っている

 

 

2014年03月03日
宮崎鉄工金型株式会社
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