【プレスリリースの作り方28】一つ一つの課題と向き合い見えた、リリースする意義


「メディアに取り上げてもらえるプレスリリースの作り方」vol.28

元毎日放送記者で、ラジオ報道部長なども務めた大谷邦郎氏がお届けする連載です。

プレスリリースは、お金をかけずにメディアに取り上げてもらえることから、中小企業にとってはかけがえのない“武器”です。それだけに、その特徴を知り、扱い方を学び、日々研鑽してもらいたいものです。そこでこのコーナーでは、元・経済記者のボクがリリースをメディアに取り上げてもらえるそのポイントを、具体的事例を基に解説していきます。さぁ、皆さんも一緒に学んでいきましょう!

 
今年の夏休み、子どもたちは、どう過ごしたのでしょうか?暑く、短く、かつなかなか自由に遊べない。その一方で、宿題はシッカリあったんだろうなぁ。子どもたちの渋い顔が目に浮かびます。

しかし、努力は、決して裏切らない。その経験は、必ず、実を結ぶのです。
まずは、こちらをご覧下さい。

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最初に拝見したプレスリリースの草稿です。まだ一切添削していません。

「オンライン見本市を開催します」というのはわかります。けれど、それは“あなたの言いたいこと”であって“記者の聞きたいこと”ではありません。また、これだけではインパクトが無い!ニュース性も感じられない。

さぁ、ここからが「ダメ出し」の嵐です。このイベントを『何故』開催しなければならないのか?このイベントを行うことで、『誰』が助かるのか?このイベントを『どのように』するのか?このイベントを開催しなければ、『どんな困った』が起こりえるのか?そもそもあなたの会社は『どんな会社』なのか?などなど。

これだけ“赤ペン”が入ると、担当者は頭を抱えたに違いありません。子どもたち同様、渋い顔をしたことでしょう。けれど、決して投げ出しはしませんでした。一つ一つ、その課題に向き合ったのです。すると、見えてきました。

このイベントも「コロナ対策の一環」で、このイベントを行わないと「地方の小規模の銘菓メーカー」のお菓子が、全国に出回らなくなる。おいおい、これは大変なことだぞ、ということが見えてきた。そもそも、全国には、そうした小規模の銘菓メーカーが相当数あるらしい。また、これまでも、この会社があったからこそ、そうした地方のお菓子が全国に出回っていたんだ、ということが、ちゃんとリリースに盛り込まれたのです。

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いかがですか?これなら、よくわかりますよね。ニュース性も感じられる。“ハナマル”のマークを押しましょう!

残念ながら一般紙やテレビの取材は入りませんでしたが、菓子業界の業界紙の取材が入り、その記者は、イベントを見て「すごい!」と言ってくれたと、担当者さんは大喜び。今後もプレスリリースに挑戦したいと前向きな姿勢を示されました。努力が見事に実を結んだのです。

確かに、いつもメディアの取材が入るほど、“甘い”ものではありませんが、“渋い”顔をしているだけでは、何も生まれません。“渋い”のは、“甘い”お菓子に合う、お茶だけにしておきましょう!

(文/大谷邦郎)

 

大谷 邦郎氏
1961年、大阪・堺生まれ。 1984年にMBS(株式会社毎日放送)に入社。
大半をテレビ・ラジオの経済記者として過ごし、経済番組の制作にも携わる。その後、ラジオ報道部長、宣伝部長を歴任し、「取材する側」と「取材される側」の両方を経験。そのキャリアを活かし、2016年11月に独立し 「情報発信」や「危機管理広報」などに関するセミナーやコンサルを企業や大学・自治体などで行っている。現在「グッドニュース情報発信塾・塾長」。
著書:『関西唯の人 〜仕事を楽しむ人の図鑑』(星湖舎)等

 
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