【プレスリリースの作り方26】今、何が出来るのか。「ベンチャー企業」×「行政」の連携事例


「メディアに取り上げてもらえるプレスリリースの作り方」vol.26

元毎日放送記者で、ラジオ報道部長なども務めた大谷邦郎氏がお届けする連載です。

プレスリリースは、お金をかけずにメディアに取り上げてもらえることから、中小企業にとってはかけがえのない“武器”です。それだけに、その特徴を知り、扱い方を学び、日々研鑽してもらいたいものです。そこでこのコーナーでは、元・経済記者のボクがリリースをメディアに取り上げてもらえるそのポイントを、具体的事例を基に解説していきます。さぁ、皆さんも一緒に学んでいきましょう!

 
このコロナ禍で、経済は、本当に甚大な被害を受けています。残念ながら倒産や閉店の情報なども届き始めました。今後の会社の舵取りに悩んでいる、今後歩んで行く道が見えないと悩んでおられる経営者の方も多いと思います。

しかし、その一方で、「今、何か出来ることがないか?」と、自社の技術力やノウハウ、設備を活用して、例えば医療の最前線で不足しているマスクや防護服を製造し、医療機関に寄付したであるとか、安価で販売を開始したなどの中小企業も何と多いことか。

ボクの知り合いに、袱紗(ふくさ)を製造販売している経営者がおられますが、その袱紗の製造の技術や設備を活かして、いち早くマスクを作られました。袱紗のマスクなんて、なんとなく縁起が良さそう。実際、瞬く間に多くの方々から引き合いが来て、結局、ボクは、どんなマスクだったか実物を手にすることが出来ませんでしたが、素晴らしい経営判断だったと思います。「モノ作り企業」ならではの貢献の仕方ですよね。

こうした非常事態では「モノ作り企業」は強い!じゃぁ、モノ作り企業“以外”は、アカンのか?と問われると、決してそんなことはない。ただ、相当アイデアを出さないと難しいのかな、とも正直思っていました。

しかし、この企業であれば、何かしてくれるのでは?と期待していた会社が、こちら!思った通り、面白い取り組みを発表されました。

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ビジネスマップの制作を手掛けるベンチャー企業と、枚方市との連携協定の締結です。

このベンチャー企業は、システムやアプリの開発が得意なIT企業なんですが、地図に記載する情報を集めるのは、実は人海戦術に頼っています。なので人手が要る。一方、このコロナ禍で、バイト先を解雇になった、あるいはバイトの回数が激減し、このままでは学費が払えず、学業が続けられないと言う学生が急増した。

おぉ、そこをマッチングすればと、この協定の締結に至ったのです。

枚方市内には、大学のキャンパスが複数あり、大学生が意外と多い。そして、何より、社長が枚方市出身。郷土愛が伝わってくる良いリリースになっています。

枚方市長 伏見隆氏(左)と株式会社Review代表取締役 藤本茂夫氏(右)

この「フットワークの軽さ」が中小企業の魅力。ヨットは、逆風でも前に進むことが出来るのです。
さぁ、地図を小脇に抱え、前へ前へと進んで行きましょう!って、この会社、「ビジネスマップ」を事業を柱にするだけあって、地図を読むのはお手の物だったに違いありません。

(文/大谷邦郎)

 

大谷 邦郎氏
1961年、大阪・堺生まれ。 1984年にMBS(株式会社毎日放送)に入社。
大半をテレビ・ラジオの経済記者として過ごし、経済番組の制作にも携わる。その後、ラジオ報道部長、宣伝部長を歴任し、「取材する側」と「取材される側」の両方を経験。そのキャリアを活かし、2016年11月に独立し 「情報発信」や「危機管理広報」などに関するセミナーやコンサルを企業や大学・自治体などで行っている。現在「グッドニュース情報発信塾・塾長」。
著書:『関西唯の人 〜仕事を楽しむ人の図鑑』(星湖舎)等

 
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2020年06月25日
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